さて概算での予算が出た所で、大手HM巡りとなるわけですが一旦休憩で残念ながら選外になったHM様の供養話でも致します。
どこも言うなれば、HP等の能書きを見た「一次選考」を突破したHMばかりで、たまたまご縁が無かっただけです。巡り合わせ次第ではお世話になっていたかもしれません。
明治住建
兵庫県南部でパナソニックテクノストラクチャー工法を採用し堅実な家づくりをされているメーカーです。この辺りでそこそこのお値段で…と話題を振ると3本の指に入ってくるのではないでしょうか。住宅展示場の他、各地にモデルハウスを構えているので完成イメージも沸きやすいかと思います。TSUMUGiEという商品で、外観も7種用意されどれも今風のおしゃれハウスです。鉄骨材を集成材で挟む独特の「テクノビーム」を用いた強靭な梁勝ち構造なので、それを生かした大空間の間取りが出来ます。また、木造では不得手なオーバーハングが得意な構造ですので、オーバーハング下に駐車スペースとか夢が溢れます。とはいえ基本的に鉄骨は梁だけですので、分類上は木造軸組となります。
メールにていつものレギュレーションの問い合わせをしたところ、返事も迅速で資料もすぐに届きました。
・床面積は9坪/1人換算で4人家族なら36~38坪を推奨(3人だと27坪…という訳にはいかないけど)
・36坪程度で本体税込1900万程度(坪単価50万少々)
・パナソニック製タイル外壁なら対応出来る
・土地は少し遠いのであまり手持ちは無いが対応は可能
との事でなかなか好感触でしたが、タイミングが合わず店に行く事も出来ませんでした。
地元建設②
自然素材で和モダン系、薪ストーブが得意な工務店です。それ系の建築が好きな方の中では有名な工務店らしく、外観も薪ストーブの煙突が立っているので一目で解ります。会社の同僚がここで建てましたが、なかなかの気密性らしく薪ストーブの準備中に勢いよく開き戸を引いて人が入ってくると、空気圧でストーブの灰が逆流して大変だったとか。HM巡りをはじめた初期に、オープンハウスがあったので見に行こうとしたのですが、散々渋滞に巻かれた挙句に込み入った住宅地の中で辿りつけず、フンだ!もうういっ!と泣きながら引き返しました。地元建設②が悪いんじゃないのですが巡り合わせですねここも。
地元ハウス③
変態の市内で分譲地を複数抱え、手広くやられています。ツーバイを得意として現場吹き付けの発泡ウレタンでの高気密高断熱をウリにしているようです。公式ブログは頻繁に更新され、サーモグラフィを用いた断熱性能アピールなど、とてもうまくやられています。ツーバイ高高は変態的にとても合理的で優れた工法だと思っていますので、地元建設③も有力だったのですが、建築例すべて致命的に外観に変化が無く…面白味がなかったため選外となりました。性能があれば他は要らない、近くに同社の建物が無い等でしたら価格も手頃でおすすめ出来る工務店です。
一条工務店
家は性能をキャッチコピーに合理的思想に基づいて仕様が決められており、スペックマニアな理系男子の心を鷲掴みにするHMです。ツーバイ高高に床暖。ロスガードによる熱交換換気システムにハイドロテクトタイル外壁。スペックの細かい所は、細かい事が大好きそうな一条オーナー様(誉め言葉です)のブログが山のようにありますのでわざわざ触れませんが、性能では文句なく木造最強の一角でしょう。欠点といえばオーナー様方らからも自虐される、内装や外観のもっさり感らしいですが、変態的には全く気にならないので無双過ぎます。土地絡みの仮契約や、間取りの一条ルールなどが少々独特の様ですが、近場に支店があれば確実に選択肢に入っていましたね。最後までなんとかここで建てられないかと模索しましたが、距離の壁は超えられませんでした。強くてニューゲームの人生二週目があれば是非建てたいです。
住友林業
公式で、会員登録すると間取りシミュレータを利用できるため登録しました。数日シミュレータで遊んだタイミングで見計らったかのように電話がかかって、あの手この手と打ってきてこれが大手の腕前かといたく感心しました。軒の深い和な外観イメージは本当に一番好みで、予算があり近場に支店があれば一択だったと思います。変態の経済力ではショボリンになった挙句、あのきこりんなる生物に家計を食い荒らされる未来しか見えなかったので最後まで白鵬は変態家の土俵に上がる事ができませんでした…
ユニバーサルホーム
フランチャイズの所謂ローコストHMですが、ヘーベルハウスの他にALC外壁を主に採用しているのはここくらいではないでしょうか。他にも地熱床システムという珍しいシステムを採用しています。通常のベタ基礎をひっくり返した様な形状で(砂利を挟んで)地面に密着させ、安定した地熱を利用するとの事です。確かに地面の温度は年中安定していますが、冬場に地面の温度で温かいといえる程の温度はなく、暖房しても熱容量の大きな建物下地面に熱を取られるはずで、地面を温めるのにどんだけ熱量必要なんだろうか…色々独自の仕様が面白く、また変態の社宅の近くに1軒建ちましたがALCの質感はローコストHMとは思えない程で、他と少し違った家を求めるにはいいメーカーではないでしょうか(適当)。
今回の教訓
・場数を踏むと色々な気付きがあり、求める家のイメージがどんどんと変わっていく・土地のタイミング、営業の売る気や税制等の変化もあるので調査期間が長ければいいというものでもない。
・このHMの坪単価はいくら程度といった情報はよく出ているが、商品によって全く違う。とはいえ、このHMならではという家を建てようとすると概ねそれか、それ以上の費用になりがち。
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