クロス(壁紙)検討とピュアテックの調湿建材

変態です。

 上棟式の日の帰りにクロスやカーテンの生地サンプル帳を渡されました。一応インテリアコーディネーターさんとの打ち合わせは予定されているらしいですが、その前に気に入った物があれば見ておいてほしいとの事でした。



 1冊あたり、何キロくらいあるんでしょうこれ。コミケカタログ3~4冊分くらいが1つのサンプル帳で、それを5冊ほど渡されました…もう既に詳しく見る気も起きないといいますか敵前逃亡レベルです。

渡されたサンプル帳は

クロス
 ・パナホームオリジナル(薄い)×2冊
 ・サンゲツ
 ・リリカラ

カーテン
 ・サンゲツ
 ・川島セルコン
 ・リリカラ

 くらいだったと思います。クロスがあと一冊くらいあった様な気もしますが…
クロスの選択猶予は結構あるようでして、完工予定日の一週間前くらいまでなら大丈夫と言われていました。
 とはいえこのあまりの物量。そもそも大して興味が無いので全く見る気がせず、部屋の片隅に放置していたのですが、さすがに見ないと…でもめんどくさーの繰り返し。
カーテンはリビングさえあれば、後は引渡しが済んでからでも困る事はないので、一旦諦めてクロスを選びます。

 変態のプランでは、基本的に渡されたサンプル帳のどれを選んでも価格変動無し。といっても所謂「1000番台クロス」という1000円~/m2のベーシックな物です。極端に値段の高い意匠性の高いものは価格変動があるかも、と言われましたがこんなオシャレクロスが張ってある家とか見たことないですし、使いこなせる様なセンスも無ければ大層な家でもないですし。

 一応興味が無いなりに程度ですが調べました。

クロスの選び方

基本
 ・織物調は施工時のつなぎ目が目立ちにくくオーソドックス。塗り壁調はつなぎ目が目立ちやすいため施工技術次第で当たり外れが出るのと、経年のクロス収縮でつなぎ目が目立ってくる影響も受けやすい。
 ・色物クロスは基本的には部屋が暗く、狭く見えがち。安定を求めるなら白系で、白過ぎると落ち着かなくなったり汚れが目立ちやすいため一段トーンを落とす。
 ・色は面積が少ない程濃く、広いほど薄く見えるためサンプル帳より1~2段濃度を上げるとイメージに近づく。外壁サイディングでも同じ。
 ・天井のクロスはエンボスが大きすぎると影が出来て暗く感じる。
 ・でもほんの少しだけ天井を暗くしたりと天井と壁の境界がきちんと出てしっかり感が出る。

柄とTIPS
 ・縦柄、横柄で狭く見えるが天井が高く見えたり、広く見えるが天井が低く見えたり。
 ・和室の天井が高すぎると感じなくするため、濃い目のクロスにすると和風で高すぎ感が抑えられる。
 ・柄物はサンプル帳で選ぶと実際に貼ってみると小さすぎたと思う事が多い。思い切り気味に大きくしてちょうどいいくらい。
 ・アクセントクロスも、ちょっと行き過ぎくらい色に差を付けないとアクセントにならずに地味になる。
 ・レンガ調だったり板調といったフェイク系テクスチャは、近くで見るとフェイク感が出て余計に安っぽく見える。近づけない位置(玄関のシューズボックス上の空間やテレビ背面壁、トイレの便器背面など)で距離が取れる位置が良い
 ・逆にエコカラットの様な本物素材は近くで見える位置に持って来ても大丈夫。でもエコカラットは汚れると汚れが落ちない

と、まぁどこのサイトにでも書いてある内容ですね。

 ここまで書いておきながら、変態はパナホームオリジナルクロスを選択しました。

パナホームオリジナル透湿クロスの特徴

・パナホームのウリの一つである、ピュアテック珪藻土調湿石膏ボードを生かすにはこの透湿クロスを使用しないといけない。オリジナル透湿クロスには微細な穴が定間隔で空けられており、ここからやりとりを行うため、透湿クロスでないと調湿機能が弱くなります(というか実質なくなります)

 ・調湿のため和紙を利用している(らしい)
 ・クロスの種類がとても少ない
 ・他社クロスに比べ強度が劣る

 ここまでほぼパナホームの標準仕様を採用してきたので、ここまで来たらパナホーム標準仕様がどれだけの物か見てみたくなりました。

 和紙を使っている(らしい)との事ですが、和紙感はゼロです。そして柄もほとんどが織物調で、細番手調だったり、太番手でスラブ感があるとか、横糸が太くて目が粗いとか表情の違い程度の物ばかりです。水回りに使いづらいので(穴が空いていますし)トイレや脱衣所、SICはリリカラの防水強化クロスを採用しました。妻の希望で居室は織物調、変態は塗り壁調が好みだったのですがここは少ない妻の好みを優先しました。
 水回りの防水強化クロスだけ変態の好みで塗り壁調とし、床のクッションフロアもサンゲツの石目調と石風味で統一。居室と水回りのエリア別けが綺麗に出来たんじゃないかと思います。

 最後の強度が弱い点についてですが、口コミ界隈でも弱いとよく言われていますね。営業さんも「強化クロスなどに比べるとやはり強くはないですが、特筆して弱いという事は無いですよ!」と全力で濁していましたが…
 これはサンプル帳の時点でも伝わってきましたね。使い込み度が違う事もあるでしょうがサンプル帳の痛みが明らかに激しいです。で、実際に住んだ感想はまた後のエントリーとしますが、評判通り

 「強くはないどころかかなり弱い。子供が居る家は全力回避すべき(変態主観)」

 少々辛辣な書き方ですが、細かい事は気にしないタイプとか、日頃から行動が物腰丁寧柔らかい人とか、子供がおとなしくてお上品とか、クロスなんて消耗品だから傷入ったら数年で張り替えるよ、とかでないとストレスが溜まると思います。


注)素材について、(らしい)と連呼しておりますが、ネット界隈で和紙製と書かれている事が多い事と、パナホーム担当者証言はありましたが、正確な仕様書が見当たらなかったため。また現在のパナホームクラブ 「住まいのお手入れ」ではEBクロス(オレフィン系),織物系,珪藻土系の3種が挙げられており、仕様が変わったのか確認が取れませんでした。

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