屋根について
先に少し触れましたが、変態の採用したのはカサートファミオ(F構法)
F構法、これは軽量鉄骨による軸組とパワテックパネルによる耐力パネルを組み合わせたもので、自由度よりもコストパフォーマンスを重視した構法になります。2階建てだと他にカサートテラのHS構法があり、こちらは15cm刻みで動かせる軽量鉄骨HMの中では特筆すべき設計自由度の高さです。
で、変態の採用したF構法は予想以上に制限の多い構法でした。
素人が家をプランニングする際に、屋根について考える事ってまず無いと思いますし、変態もそうでした。せいぜい
・瓦の種類
・屋根の形状
・軒の長さ
あたりまでなんじゃなでしょうか。
「屋根勾配」って家を建てるまで気にしたことすらほどんどありませんでした。(後で調べてみると変態がかっこいいなと思う家の勾配はだいたい5寸くらいでした)
ちなみに屋根勾配というのは、水平方向の長さに対しいくら屋根が高くなっているか。5寸勾配なら、水平方向10寸進むと5寸高くなる…って今でいえば
水平方向1mに対し50cm屋根が高くなる
でいいですね。
屋根勾配が小さくなれば、メリットとして(緩すぎるのはまた別になりますが)
・屋根の面積が減るので屋根材が安く済む
・屋根材の選択制限が少ない(勾配が緩すぎるとまた制限が出ますが)
・風の影響が少ない
・etc…
デメリット
・屋根裏空間が無くなり断熱に不利
・水捌け、雪落ちが悪く雨漏りの原因に
・etc…
まぁなどなどありますが詳しくは省きます(適当)。詳しくは
屋根修理のイーヤネット様
(リンク)http://e-yanet.jp/column09231454
詳しく書かれていますので参考になりますよ。
で、なぜそんな適当かといいますと
(変態のお世話になった支店の話なので、本当かの裏は取っておりませんが)
F構法だと、
・屋根勾配は5寸
・屋根の大棟(一番高い所)の位置に構法上の制約有り
との事で、こだわりたかった軒の出にかなりの制限が出来てしまいました。このへんの制限については、専門家で無いので間違った情報を出してしまうといけませんし、結果のみの報告とさせて頂きます。
3rdプランですと2F西側は南北に9.0グリッドあり、対して東側は7.0グリッドになります。こういう形状ですと寄棟にしてしまうか、切妻でもクレバリーホームの提案でもあった様に東西で分割してしまうべきなんですよね。
ですが変態は分割しない切妻が譲れない条件でしたので(分割すると太陽光パネルも載せにくくなりますし)… この2.0グリッドの差を吸収するために、西9.0グリッド側が勾配天井となりました。
勾配天井は個人的に好きで、きわめて普通というか普通すぎるわが家で唯一ちょっとだけ変化のある要素になったと思います。
が、これも機能的に言えば、天井の断熱効果が減少してしまうというデメリットがあります。また勾配天井にしても、屋根勾配が5寸限定というのが効いてきまして軒を延ばす事ができませんでした。この辺は切妻の弱点ですね。フラット屋根のスマートパワーステーションの強烈な軒の出がうらやましく感じる所です。
勝手口について
1回取る程の情報量でも無いのでついでに勝手口の話。勝手口ってどこに取りますか?キッチン周辺に付けるか、洗面脱衣所に付けるか大きく2択になりますが、常識にとらわれず、是非つけないというのも一度検討されるのをお勧めします。
・キッチンに付ければ、ゴミ捨てが楽
・脱衣所に付ければ、屋外物干し場に直行できる。脱衣所にホスクリーン的な物を設置される事が多いでしょうが、勝手口の通風窓を開けるとLDKなどと隔離したまま洗濯物が室内干し可能に。
というメリットがありますね。まぁこの辺は好みというか物干しスペースやキッチンの位置等にもよりますのでどちらでも便利な方を選ばれていると思います。
また、勝手口に土間を付けるかどうかなんですが、土間を付けると履物が汚れないし、ちょっとした家に上げたくないものを置いておいたり(土の付いた野菜や家の裏を掃き掃除するほうきなど)となかなかに便利です。
これは後日談になってしまいますが、土間ということは普通コンクリで、勝手口の階段や基礎と断熱無しで繋がっているんですよね!変態はこれに気付かずキッチンに土間付きで設定しましたが、これが結構冷たくて、LDKを冷やす原因になってるなと思っています。勝手口から出ても濡れない工夫をされた上で屋外に履物を出してしまうか、土間を作っても断熱出来る方法がないか相談された方がよいかもしれません。
また、勝手口を無くせばそこに物が置ける訳です。間取りや予算の都合で諦めたパントリーが0.5~1.0グリッド程度ですが置けたりしますよ!
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