パナホームのエアコン取付工事

変態です。

 エアコンの売れる時期は夏真っ盛りのみ、他シーズンはほぼ全て閑散期です。
今回の変態家では急ぎの案件で無い事、2017年モデルの価格がこなれる時期である事などから夏を避けてエアコンの取付をパナホームにお願いしました。
パナホームでの見積結果は、先日お話した通り
工事内容

・2F主寝室取付で室外機地置き
・配管(ドレン管等含)+室外配管化粧カバー+プラブロック+その他材料費全込
 31000円+消費税2480円 計33480円

・物干しテラスの屋根一部(パネル3枚分)取り外し工事
 18000円+消費税1440円 計19440円

 合計52920円となりました。
エアコン工事としては、額面だけ見ればそこそこ高額と言わざるを得ない見積金額ですが、果たして高かったか安かったか…

パナホームのエアコン工事工程

工事開始

工事予定日前日から降り続いていた雨も当日03:00には止むとの予報でしたが、残念ながらの小雨。09:00工事開始の予定で、信頼できる現場監督さんはいつも通り予定時刻より早く到着されていて、工事の工程説明などをしてくれましたが、肝心のエアコン工事業者が15分程遅刻。エアコン工事業者を交えて室外機の置く位置やドレン配管の取り回しなどの詳細を打ち合わせ。
 現場監督さんとの事前打ち合わせでは、土間コン上に室外機を設置してドレンを垂れ流すとコンクリートがすぐに緑色になってしまうため、立水栓(の水受け)に流そうという話でした。当日現場を見たエアコン工事業者さんの意見では、「水受けのフチが少々高いためプラブロックの上に室外機を置いても暖房のドレンが勾配が取れない」との事。
 急遽ドレン配管を立水栓裏側を通して土部分に流すという計画となりました。あまりドレン管が長いと見た目が悪いとの事で室外機が更に遠くに設置される事に。

 そうこう話しているうちにテラス屋根工事業者が到着、テラス屋根の取り外しを手早く終え、エアコン取付業者に交代。エアコン取付工事は12:00までには終わり、13:00からテラス屋根復旧で完了の予定です。

エアコン取付工事は(基本)雨天厳禁

 パナホーム側の都合ではありますが、この時期は引渡しが多く(決算時に滑り込みで契約を取った物件の引渡しが春と秋のこの時期になるそう)お抱えのエアコン取付業者が意外とと忙しい事、またテラス屋根の取り外し工事とセットのため日時変更が出来ませんでしたが、可能であれば雨天でのエアコン取付は避けた方が良いです。

安全上の理由や仕事がどうしても雑になりやすい…なんて職人さんによって振れ幅のある理由もありますが

 配管内へ水分の侵入する恐れがある

事が一番の理由となります。

 エアコンは出荷された時点では冷媒が室外機内部に圧縮封入されており、配管接続後この冷媒で配管内を充填する事になります(特別配管が長い場合などは冷媒の追加も行われます。どの程度の配管長さまで対応できるかは仕様書に書かれています)。
 空気やホコリ、水分などは邪魔な物でしかないので、所謂「エアパージ」や「真空引き」が必要になります。真空ポンプで配管内部の空気と一緒にホコリや水分を吸い取り、水は気圧が減少すると沸点が下がりますので、真空引きで気圧を下げてやる事により配管内の水分を蒸発させて吸い出す事が出来ます。

 なら雨の日に水が入ったって安心じゃない?と言われそうですが、確かに理論上は安心です。ただ現実問題、そこまでの真空引きをするには、ポンプの性能にもよりますがかなりの時間(数十分~1時間以上になる事も)がかかりますので、1台工事していくらの世界ではなかなか厳密にやって貰えないのが現実です。

 水分が入ると何がまずいかといいますと、冷媒内で残った水分が凍結、膨張する事により配管を詰まらせたり傷つけたり、運転を停止したらまた水に戻るというサイクルを繰り返す事で直ちに影響がなくとも徐々に影響が出る事もあります。
 とはいえ製品想定寿命の長い機器ですので、そうそう故障する事もないですし、これが原因で数年短命に終わった所で確認を取る術はありませんが…

 という訳で水滴が浸入した!故障しちゃう!なんて神経質になる事はありませんが、避けられるなら避けるべきとしておきます。
 他にも、配管のテープ巻きがきちんと付かずに剥がれてくる、壁と化粧カバーのコーキングやパテ埋めが密着しづらいなど細かな影響も考えられますのでやはり雨天時の工事は避けたいですね。

 かといって、工事業者さんもいきなり「雨だから工事延期してくれ」と言われてもその日の仕事が無くなってしまいますので…施工可能な天候かはプロの判断にお任せすべきだと思います。繰り返しになりますが、念のための事前確認と施工後の写真撮影などをしておいて何かあった時に対処して貰うというスタイルでいいと思います。その安心感がパナホーム(に限らず大手ハウスメーカー)を選ぶ理由でもありますので。

エアコン取付作業(室内)

 室内機の取付は本当に手際のいい物で、ものの30分程で取付けられました。購入前にサイズを測っておきましたが、それでも三菱の室内機は評判通りかなり大型で収まるかヒヤヒヤしましたがなんとかカーテンレール等に干渉する事もなく設置完了。ここでスペースが足りなかった…なんて事になったら笑い話で済みませんからね。(取付予定機種は購入前に事前に伝えて取付可能か確認しておきましょう。)

ここで作業を眺めながら業者さんと雑談

・エアコンはネット購入で取付を専門業者に頼む方がいいと友人にも勧めている。量販店の取付工事は同じ業界人として見てられないし、量販店の仕事で行く時には私もそうせざるを得ない。
・エアコン取付工事は基本夏の最中に空調の無い部屋で行うので夏場は痩せる。暖房の代わりはいくらでもあるが冷房はエアコンしかない。
・繁忙期に皆注文するので、散々待たされているお客さんが多く訪問時に既に殺気立っている。
・初期不良も意外とある。在庫があればすぐに店舗に戻って交換出来るが、在庫の無いモデルだと優先手配するけれど工事延期になってとても気まずい。
・それでも冷たい風が出て来ると皆さん凄く喜んでくれるのでやりがいはある。

 なんて現場の声が聞けて楽しかったです。こうした工事中って放置プレイがいいのか作業を見ておくべきか悩むので「話しかけられると作業の邪魔ですか?どちらがやりやすいですか」と聞いてみると
「もう慣れましたのでどちらでも構いません。興味のある方はずっと見られてるし、無い方は終わるまで一度も来られませんし。以前、一度に3台付けた時には朝から夕方までずっと見てられる方も居ましたよ。」ってさすがに1台見れば手順解るから変態はそこまではしないかな…

エアコン取付作業(室外)

 こうしている間に雨が止んでくれるのを期待しましたが、思いも虚しく雨は降り続き次は屋外作業に。室外機の位置を土間コンの出来るだけ端に設置する事になったため結果9mという驚きの配管長になりましたが、繋ぎ目なく配管出来たのはパナホームに工事を頼んでよかった点ですね。

 とはいえ既に触れた通り、配管を長くするのは効率の低下や設置コストが高くなるなど一切メリットの無い出来るだけ避けるべき行為です。とはいえここは止む無しですね…

 テラス屋根のポリカーボネート板を外したとはいえ、骨組みは残っています。現場監督さんと二人がかりで、スライダーをテラスの骨組みにぶつけない様に通し、その狭い隙間を上っての作業です。腰に沢山の工具をぶら下げて骨組みを通る身のこなしに感心。

 これだけの長い配管の工事となりましたが、簡易見積と金額の変更は無くこの工事費であれば全く問題ありません。また、この化粧カバーはPanasonic系列店専売で量販店では扱っていないそうです。色も名前こそ「グレー」ですがアイボリー以上グレー未満といった色合いで、キラテックラベンダーに違和感の無い色はこれだけだと思います。

コンパクトさをウリにしている室外機で、2.2kWと同サイズなので2.8kWクラスとしては十分に小さな室外機です。室外に設置する機器ですのでそこまで大きさにシビアになる事は少ないと思いますが、小さい事は設置自由度が広がりますからね。もう少し室内機にも気を使ってくれていいのよ。

 結局エアコン工事完了は13:30を過ぎた頃。テラス屋根の復旧も含めると14:00を回るくらいになりました。皆さん雨の中お疲れ様でした。お約束の様に工事終了後、見計らったかのように晴天になりましたが…!

まとめ

支払い総額が同じであるなら、量販店で基本工事費セットのエアコンを買うよりネット通販で機器を購入しパナホームに取付工事をお願いするのもおすすめです。変態家の様に取付難度が高い等、取付に不安がある場合にはやはり安心と信頼のパナホームにお願いすべきでしょうね。何かあった時の責任の所在がはっきりとしますし、補償もしっかりされますからね。

 初期不良などハズレを引いた時は…近くの量販店で買うべきだったと思うんでしょうが!

0 件のコメント :

コメントを投稿