両親へのプレゼントに似顔絵を依頼してみた

変態です。

 先日金婚式を迎えた両親のお祝いに旅行を予定していますが、妻の発案で記念になるプレゼントって事で似顔絵を依頼してみました。まぁ妻からすれば、息子の似顔絵が見てみたいって目的が主な気がしますが。教えてgoogle先生!と調べてみると意外とヒットして、業界として存在するんですね。

 変態も妻も(否定していますが)オタで、特に変態は友人界隈も基本的にみんなオタです。結婚式のウェルカムボードなんか、自分で描いたとか、友人のイラストレーターさんや漫画家さんがプレゼントで描いたなんてパターンばかりだったので「お金を払って自分で依頼する」という発想が完全にありませんでした。言われてみればウェルカムボードの似顔絵とか、会社の結婚式なんかでもほぼ確実に見てたわ…

 自分で描こうかと一瞬思いましたが、どう考えても息子に妨害~破壊、期日に間に合わないなどの展開しか想像できなかったため、おとなしく発注する事にしました。

似顔絵ネット依頼について

似顔絵の料金形態

まずは、サイトの作りその他嫌いな要素しかないですが品揃えだけは評価出来る楽天で調べてみる事に。

多くの似顔絵ショップさんで以下の料金算出形態でした。

基本料金
・サイズによって基本価格が決まる。勿論大きい程価格アップ
・サイズによって基本人数が1人~と変わる。
+オプション
・人数
・服装、小物、動物、乗り物、背景等
・額
・プレゼントラッピング
・納期短縮
+送料

 といった風に、基本価格にオプションを盛って行くスタイルで、手間に比例して料金が上がっていくので解りやすいですね。スタート価格がお高めの場合、人数が2人からだったり、豪華ラッピング込みだったり送料無料だったり。ですので検索時の基本料金のイメージで選んでいくと、オプションを随分盛る事になって「思ったより高かった!」となる可能性が高いと思います。なんか家の事書いてた時と似た文面ですが…
 同じショップで同じ条件であっても、作家さんによって基本価格が違ったります。人気の度合いや手間のかかる画風だったりといった補正があるのでしょう。

似顔絵の相場ってどれくらい

 正直変態も、今回初めて調べた世界ですので合っているか解りませんが…変態調べでは、(極端にお安い所は除く)

・アナログ手描き
・色紙~B5サイズといった小さめの物
・2人

といった基本的な物で8000円~25000円といった所でしょうか。

 極端にお安い所は、「データ納品」、「写真からアプリを使って似顔絵的な何かを作成する」、「似たパーツを使って福笑い的な何かを作成する」なんて所もありますので、用途に応じて選びたい所です。(勿論用途次第ですのでこの方式を全否定する訳ではありませんが、似顔「絵」?miiでいいんじゃね?と言いたくはなります。)

実際に依頼してみた

今回変態がお願いしたのは「くつろ樹 似顔絵屋さん」の溝手様です。
楽天にも出店されています

色紙サイズ(1名)基本価格:5000円
追加2人(計3名):4000円
額/ラッピング(300/300):300+300円
納期短縮(通常納期14日→10日):1000円
送料(10000円以上で無料):0円
合計:10600円+848円(税)=11448円

 予算も大切ですが、google先生や楽天で検索していて一番絵柄が好みであった事が決め手です(その中でも非常に安かった事は嬉しい誤算でした)。

似顔絵料金の正当性

 似顔絵1枚が10000円とか高くない?色紙と額と絵具だけでしょ?と原価厨に言われそうなので、変態も絵を描く以上これが如何に安いのかを力説しようと思います

 以下変態の経験を含むので現在と少々相場等、異なるかもしれません。
(とはいえ誰でも発信出来る環境が整った現在、かつ出版不況やデフレを考慮しても稿料相場が上昇する要素は無いと思います。)

 例えばみなさん読まれる事もあるかと思う漫画ですが、この原稿料が1ページいくらくらいかと言いますと(勿論作家さんや掲載雑誌などにもよりますが売れっ子さんを除けば)数千~1万円前半といったところで、カラー原稿であれば諭吉さんが指の本数未満、表紙なら+αといったところでしょうか。アシスタントを使う場合ここからアシスタント代を支払う必要があります。(がっつり金額を書くとまずそうなのでボカしました)
 とはいえ漫画などの出版物であれば、単行本化されれば印税(単行本価格の7~10%程度)が得られますので単行本の売れ行き次第ではガッツリ儲かります。
 余談ですが、版権売り切りのイラスト(ラノベの挿絵などに多い)だと、印税が入って来ませんので割と悲惨です。

 似顔絵の様な1点モノ売り切り媒体の場合、後で出版される様な事も無く販売価格が全てとなってしまいます。
 ここから画材などの材料費、ネット販売であれば販売システム利用料、クレジットカード等対応であれば決済手数料といった諸経費を引かなくてはなりません。

 他にも絵を描くだけでなく顧客への対応(小売りと違って要望のヒアリング等)や、需要が季節等によって変化しても見越して在庫を抱える事ができないため、自分の描けるスピード以上の発注に対してはどうしても機会損失が発生するなど。(勿論、在庫を抱える必要がなく事業維持に必要な経費が少ないのはメリットでもあります。)

 観光地などの即興似顔絵であれば基本的に顧客は機嫌がいいでしょうし、制作する過程を含めてのエンターテインメントなので仕上がりについて問題が起きたりする(リテイクを出されるなど)事も少ないと思われます。

 という訳で変態主観ではありますが、色紙サイズフルカラー1点モノのイラストが10000円というのは安いと思って下さいお願いします。

補足)
 上でも少し触れましたが、「誰でも発信できる環境」というのに功罪ありまして。最近見かける様になった「coconala」等の様に自分のスキルを活かして収入を得るハードルを下げる環境が出来ると、「趣味」の人が「生業としている人」と近い土俵に立ててしまうため、「副業である」「お金が少しでも貰えれば」「有名になるために安くても数をこなしたい」等の理由で無意識の価格破壊をしてきます。やはり何事も労力に見合った「適正価格」というものがありますので…度の過ぎる価格競争はその業界を疲弊させてしまいます。それが競争だと言われればそうかもしれませんが。

「似顔絵 くつろ樹」での完成までの流れ

話は散々逸れましたが、色々と多忙だったり後回しにしていた事もあり、あまり日が無い状態での発注となりました。
 発注時のコメント欄に「あまり日が無いので急ぎめでお願いします」とは書きましたが、そこからの対応も非常にスムーズでほとんど待つという事がありませんでした。
以下画像は「くつろ樹」溝手様に掲載の了承を得ております。

①基本サイズとオプションを選択して「基本価格状態」で発注
 楽天のシステム上の問題の様で、オプションを合算した正式な価格メールは後程送られてきます。発注内容確認メールが送られてきますので、必要事項を返信。またこの時点で描いて欲しい人の写真を数点添付します。
 (添付容量制限が厳しい様で、最近の高解像度スマートフォンカメラで撮った写真ではそのまま添付すると弾かれると思います。7MB程度で弾かれ4MB程度で通ったので5MB/1通制限があるのかもしれません。変態は長辺1200pix程度(1MB以下/枚)にリサイズして分割送信しました。)

②必要事項、写真の受領確認メールが送られてくる。

③下描き確認メールが届く。修正要望があればここで伝え、承認が取れ次第仕上げに移行。
 この時点で凄く似てると嫁様絶賛。不満という程でもありませんでしたが、変態も妻も息子の糸目で笑う顔が好きなので「もう少し糸目にして下さい」と修正をお願いしました。
 で、修正されたのがこちら。少しの事ですがより息子のイメージに近付きました。

④仕上がり確認メールが届く。承認が取れ次第発送される。
そして完成画像です。色が付くと華やかになりますねー!

10/7発注で10/17着、ぴったり納期通りでした。

まとめ

今回初めて「似顔絵」なる物を頼んでみましたが予想外にうれしい物で、結婚式などの定番になるのも頷けます。変態主観ですが性格上、自分の似顔絵は頼む事も無いし貰っても多分複雑な気分になる様な気がしますが、贈る側としての満足度は高い贈り物だと思います。
 長寿のお祝いであったり、金銀婚式など物欲の無い(薄い)年齢の方々向きなプレゼントではないかと思います。

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