壁掛けサーキュレーターFC-W50Hを買った

変態です。

 2017年7月「エアコンフル稼働の季節に向けて無印サーキュレータを導入してみた」で導入した無印サーキュレーター、夏の間は室内に気流が生まれる事で体感温度が随分と下がり、冬場はカーテンと窓の間から発生する下降気流で足元が冷える感じを抑えられたり、部屋全体の温度ムラが無くなる事で体感で随分と快適になったりと、サーキュレーターの有用性に気付いた変態。
 年末くらいから息子の「こだわり」のターゲットとなってしまい、電源タップのスイッチを切られるわ本体の電源は切られるわ、角度は水平で食器棚に向けないと気が済まないというこだわり全開で稼働半年にしてオブジェ化してしまいました…まぁ想定済みではありましたが。
 ちなみにサーキュレータのメリットとして「節電効果」がよく挙げられますが、予想通りデータに出る程の効果はありませんでした。
変態家の2018年5月から2年前までの電気使用量グラフとなります。最近ではどの電力会社でもこういったサービスをされていますが、可視化されると本当に便利ですね。
ほぼ全期間で1年前(左側細いグラフ)に比べて電気使用量が増加しています。
ちょっと、生活に慣れてきて節約の気が緩んだんじゃないの?と思いましたが、気象庁で過去の平均気温を調べると、電気使用量の特に増えた今年の冬期は平均気温が1.5~2.5℃程度も低くそのためであった様です。
 節電効果を比較する事自体が一般家庭では難しく、たとえ節電効果があったにしろ気温条件を捻じ伏せられる程ではありませんので過度の期待はされない様ご注意下さい。

とはいえ快適さではあると無いのでは大違いという事が解ったため、なんとかして使いたい


壁掛け式サーキュレーターを検討

 パンチングメッシュで円柱形といったお洒落感を出そうとするも同社エアコンとあまりに毛色の違うデザインと存在感のある大きさ…そしてなかなかに高額(2018年5月現在 約40000~50000円)です。
 スマートフォンアプリで同社エアコンと連動運転したり、エアカーテン機能なども備え壁掛けサーキュレーターとして現状完璧な機能を備えておりますが、正直そこまで求めていません。というかもう1台エアコン付けた方が早くね?って言いたくなってくて本末転倒です。
 三菱やPanasonicから発売されている物は時代を感じるデザインで明らかに売れないからモデルチェンジしてないんだろうな感がひしひし。庶民の味方ツインバード工業「壁掛けワイドファン EF-D988W」がほどほどに評価が良さそうでしたが生産終了…(これは2018年5月現在、流通在庫はある様です)

 意外と選択肢が無かったのですが、今回は「トヨトミ FC-W50H」を採用しました。

トヨトミ 壁掛けサーキュレーター FC-W50H レビュー

 一見エアコンそのまんまといった感じですが、熱交換器が入っていないためイメージよりかなりコンパクトです。というより縦型扇風機を寝かせてエアコンっぽい電動ルーバーを付けたって感じを想像して頂けると解り易いと思います。

 各所のレビューでは風量が控え目…って事でしたが仕様風量が4~5m3/minなので確かに控え目です。というか風量も騒音もまさに縦型扇風機のそれレベルなので、天井高2500mm前後の近年の住宅に設置すれば弱く感じると思います。扇風機から2mも離れれば強風設定でも随分弱く感じますしね。風量(m3/min)の仕様数値を上げている会社が意外と少なくて、比較データがろくに取れなかったのですが

今まで使っていた無印サーキュレーター 強/中/弱 15/13.5/8.5
他数社製品を加えた床置きの扇風機形状のサーキュレーターの平均から
強/中/弱 18/15/10 m3/min
といった程度でしょうか。

 これらと比べると「サーキュレーターとして弱すぎるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、信頼のダイキン最新型である「アシストサーキュレータ MPF07VS-W」でも4.6~8.2m3/minなので風量自体はそこまで必要無いのでしょう。(風量だけで言えば扇風機の様に大口径ファンの方が有利ですし実際風量も扇風機の方が圧倒的に多いです)

FC-W50Hの取付

 では早速取り付けていきます。この手の高所取付製品はしっかりとネジを使用し落下防止ワイヤーで固定する物ですが、FC-W50Hは3.5kg程度と非常に軽量なので取付に石膏ピンが使えます。DIYでも取り付けやすく取付自由度が非常に高いです。
 施工型紙が良く出来ており、型紙を取付予定位置にテープで貼付け、取付金具の位置をミシン目で切り取った位置に石膏ピンなどで取り付けます。
取付位置は天井から10cm離してという事で吸気スペースの確保もありますが、あまり低い位置に設置すると天井付近の暖気が降ろせなくなりそうです。

 金具を固定したら型紙の上半分をミシン目で切り取り、下半分に書かれたガイドに従って本体を引掛けるだけで取付完了という親切設計です。DIYで軽視しがちな水平取りなどが型紙を使う事で自然に出来るなど本当によく考えられていますね。改善要望としては、取付金具の位置をくりぬくために指が入るくらいの穴を開けておいてくれると壁に貼り付けてから切り抜くのが楽なんですが。
 本体背面にケーブルを巻き付ける空間も用意されており、ケーブルも余裕の3.5m程度。左右と下の3方向にケーブル穴が空いておりよく気遣いされています。
 本体はホワイトといいながらひと昔前の白物家電といいますか、少しアイボリーがかったホワイトです。近年の空調機器は汚れる事も気にせずパキっと真っ白い製品が多いためなんだか懐かしさを感じるというか、壁紙も白いものが好まれる現在ですので結構浮きます。変態家和室はかなりアイボリーがかった壁紙なのですがそれでもこの有様。

 簡易な扇風機に添付されている様なシートスイッチのリモコンです。これは今時の真っ白さなのにどういう事なの…ホルダー側はアイボリーなので気を使ってか真っ白なシールが貼り付けてあります。気の使い方が間違っている様な気もしますが…(赤外線送信部あたりに貼ってあるのでリモコンの感度向上のためかもしれません)

 リモコンで操作すると自己主張の強い「ピッ!」とかなり張り切った音でリアクションしてくれます。低価格家電に多い仕様ですが、もう少し控え目でいいのよ…息子寝てる時とか起きそうで怖い。
 特徴的な機能として、オートモードがあります。設定温度付近で風量が自動調節され、3℃下回ると動作を停止するという便利そうな機能です。まだ使い始めた所なので、最適な設定が見つけられずマニュアル操作していますが。
 ルーバー可動範囲は直下から45°であまり水平方向までは動きません。このあたりがエアコンとの違いでしょうか。

まとめ

ブランド家電でもデザイン家電でもない壁掛タワー型扇風機に11000円程度なので割高感はありますが、変態としては非常に満足しています。
 好きな所に持って行くなど汎用性はありませんが、それを補って余りあるスッキリ感がありますね。床を這いまわるコードも無ければ本体も床に設置されないため狭い住宅では非常にメリットが大きいです。そもそも広い住宅ではスペックが足りませんしね…

 サーキュレーターとしてだけでなく扇風機としても活用していますがこれがどうしてなかなかいい仕事をします。上記の様に送風角度がかなり下寄りなのと本体から距離が離れがちなので、直接風に当たって涼しいといった感覚はあまり無いのですが、逆に就寝時などは風に直接あたる事によるだるさや冷え過ぎが発生しづらいが、室内の気流のお陰で確実に涼しい感はあるという感じですね。

 小さなお子様が居るご家庭にもいい選択かもしれません。指を入れないか心配したり、それなら羽のないダイソンを…と奮発すれば今度は倒される心配をしなきゃいけません。変態の息子の様に隙間からゴミを延々と詰め込まれたりする事も無くなりますし。呼吸の道タワー(下段:涼換気)は移動も出来ないためゴミ詰め被害に遭いました…

 これ一台という訳には行きませんがなかなかおすすめ出来ると思います。

1 件のコメント :

  1. はじめまして!
    壁掛けサーキュレータを検討しております。
    無印サキューレたの記事も拝見いたしました。

    今回の壁掛けサーキュレータはどの位置に取り付けされたのかもしよければ教えて頂けないでしょうか。
    宜しくおねがいします!

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