玄関が殺風景なのでピクチャーレールを取付てみた

変態です。

 玄関の靴箱の上にピクチャーレールを取付てみました。絵は描きますがデジタルですし、飾る様な小洒落た趣味も無いので今まで何も無い殺風景な空間でした。息子が療育園に通う様になってから、色々と訓練を兼ねて描いたり作ったりして来るんですよね。(といっても息子はペン先を叩き潰す様に殴り描いたりシールを貼る程度なのでほぼ妻の作品ですが)
 リビングには飾れないので…というのはそんな面白そうな物が壁にぶら下がっていたら、息子があの手この手で引きずり降ろそうとするのが目に見えています。

 という訳で消去法的かつ、初めてのDIYにはちょうど良さそうな場所という事で玄関となりました。

ピクチャーレールとは

最近では随分とメジャーになりましたが、絵なんかを吊り下げるためのワイヤーを吊るすレールの事です。耐荷重を増やした目立たないカーテンレールだと思って下さい。

ピクチャーレールのメリット

メリットはなんといっても、壁に穴をあけずに柔軟に位置調整できる事です。絵を掛け替えたくなると、絵の大きさに合わせてフックの位置を変えないといけないのですが、その度に壁に穴を開けていては穴だらけになってしまいます…掛ける数や位置(横方向/高さ方向)を、フックを増やしたりワイヤー自在で長さを調整して変更出来るため、頻繁に絵を掛け替えたい方には必須のアイテムだと思います。
 勿論絵だけでなく、アイデア次第で時計や吊り家具、吊り照明なんて芸当も出来るのでセンスのある方は是非採用して頂きたいです。

 レールは基本的に脇役なので目立たない物が多く、とてもシンプルなため非常にお安いです。廊下や玄関など「何かを掛ける可能性がある場所」には端から端まで新築時に取付けて貰っておくと色々捗るかもしれません。レールは安いのですが、本体はワイヤー自在というくらいワイヤーは高いです(耐荷重内であれば別売りでいくらでも追加できます)。

使用したピクチャーレール

用意したのは


 ピクチャーレールに限らず、取付方法は下地位置が解っていればタッピングビス打ちが一番安全確実で耐荷重的にも安心です。下地探しにはこういった「シンワ測定:下地センサー」などを使うと簡単なのですが、高額な物ではありませんが滅多に出番が無い物に投資するのも気が引けるでしょう。
 また、パナホームは石膏ボードが厚いタイプなので、付属のタッピングビスだと届かない事があります。

 今回の作業にあたり念のためパナホームの中の人に確認したところ、この間仕切り壁には45cm間隔で間柱が入っているとの事でした。とはいっても図面でも確認出来ないためセンサー頼りになるし…という訳でこんな時の強い味方、「石膏釘」タイプの固定具を採用した石膏ボード用のピクチャーレールです。

 石膏ボードはご存知の通り、イメージ的には小麦粉を圧縮して固めている様な物で、硬さはそれなりにありますが粘りが全くありません。ネジなど打とうものならねじ込まれる力に負けてすぐにグズグズの粉となってしまい固定できません。
 それを解決するためには「石膏ボード用アンカー」などを使う必要がありますが、アンカーを使うと大きな穴が空いたり、石膏ボード裏側に入ってしまうため取れなくなったりしますので…そこまで破壊するなら最初から間柱探すよと。

 石膏釘は3方向に斜めに釘を打ち込む事により、取付具のブレを無くし(ブレるとすぐに穴が広がりスポスポ抜けてしまう)荷重を3方向に分散させ、かつ引き抜き方向に耐性を持たせた非常によく考えられた構造です。釘3本で5kg程度は十分耐えてくれるので、今回の変態の用途には非常に適しています。

 注意点としては、前述の通り「ブレ」に非常に弱いため、何度も耐荷重近くの物を置いたりどけたりすると徐々に緩んで来たりします。

RAIL SUNの取付方法

それでは取付です。取付予定場所は幅約1630mm
 30cm、65cm、100cm、200cmのラインナップがあり、200cmのレールをカットして貰う(カット料約1000円)という手もありますが、袖壁ギリギリまでフックが来る必要はありませんので100cmの物を選択。レール同士を接続する(接続部に芯材:別売り70円程度を挿入する)事も出来るので、短いなと思ったら30cmの物を接続しようかなと。使わなければ和室の板の間にでも使えますし。
 ここで注意ですが、フックを追加したり減らしたりするのに、左右端から出し入れする必要があるため少し壁からスペースを開けておかないといけません。

 100cmを1本だけで問題無さそうだったので、残りは約63cm。中央に取り付けるため315mmの点に印をつけます。万一取り付けた隙間から印が見えると気になるため、黒ではなく水色の色鉛筆でマーキング。
 付属していた仮止め用の両面テープをレールに貼っていき、それで壁に仮止めするはずなのですが…この両面テープが異様に薄くてエンボスの効いたクロスに全く密着しません。エンボスを吸収できるくらい多少厚みが欲しい所ですが、あまり厚いと釘で固定後浮いた感じが出ますからね…難しい所です。一カ所だけ密着したのですが、そこだけで支えられる訳が無く、仕方なく取り外すとまんまとクロスが少し剥がれました。パナホームオリジナル透湿クロスの弱さをいかんなく発揮してくれています、ホント弱いな…!!

 仕方がないので、4カ所ある固定箇所の内側の2カ所に釘1本ずつ打ち込んで仮止め。その後順に全釘を打ち込んでいくという流れにしました。

 壁の一番上、天井との境界部に取り付けましたが、釘の角度が悪いと天井との隙間が無くハンマーが入る空間が無くなる事があります。そんな時は、10円玉などの硬貨で釘を押し込んでやれば簡単に入るのでオススメです。というか全部硬貨で押し込んだ方が早いしブレずに打ち込めると思います。(後で調べたら、押し込み用のプラ製器具なんかもあるんですね)
 4カ所固定具を取付たら、釘が抜けて来るのを防止するキャップを取り付け、化粧カバーを押し込んで嵌めます。

 フックをレールに入れ、フック脱落防止のレールエンドキャップを左右に取り付ければ完成!

 このレールエンドキャップ、化粧カバーがアーチ状なのにキャップはただの長方形なので隙間が出来るし、上側はレールよりはみ出てるしと福井金属工芸の製品で統一品なのでしょうか?あんまりな出来ですが、レールは目立たなければいい物なのでよしとします。

 ちなみにレールを目立たせたい場合には、木目調などのバリエーションもあります。
 レールに取り付けたフックに、ワイヤー自在を引掛けます。あとはここに吊るせばいいだけです。変態が選んだのは、重量物を掛ける予定は無いので目立ちにくいナイロンテグス自在。ナイロン製で強いのですが、ある程度伸びますので重量物の2点吊りには使えません。クセが付いてしまっていてくるんくるんしていますが、しばらく何か掛けておけば治るでしょう。

まとめ

玄関という事もあり、下に靴箱があるため作業性は悪かったですが、廊下などに施工するならとても簡単に取り付けられる優れた製品だと思います。
 下地の位置がわかるのであれば、タッピングビスで留めるTOSO製などの製品の方が安くてレールも細く目立たず、耐荷重も優れますのでそちらの方が良いでしょう。
 子供のいるご家庭でしたら、季節の飾り物などをする事もあるでしょうし、その時最近の大空間LDKですと「飾ろうにも壁が無い」問題に直面する事があると思いますので、そこかしこに仕込んでおくといいと思います。

2 件のコメント :

  1. ココです。
    こんばんは。
    まったく、暑いですね。。。。 さすがにエアコンフル稼働です。
    さてさて、ピクチャーレール我が家も取り付けたくて、どうしよう。。。。と思っていたところ、家の残工事に大工さん登場!! ってことで、部品代のみで取り付けてもらえることとなりました。 いえぃ!

    以前の記事で大きくうなずいたのが、キッチン流し台のタオル掛けです。
    ほんと全く使い勝手が悪い。 我が家も変態さんと同じ理由で取っ払いました。
    今 100均の吸盤付の取ってを張り付けてますが、まだ一度も落っこちてません。
    なかなかコストパフォーマンスいい奴です。 ただ、シンク下の形状上、タオルが下の引出しに干渉してしまうので、そこが難ありです。(タオルを短く加工してやろうか。。。)

    話が変わりますが、
    我が家はキュビオスをそんなに採用しなかったので、荷物がダンボールのまんまで、まだしかるべき位置に収まっておりません。 そこで何が起こったかというと、、、そう! 奴です。 奴が現れました。。。 憎っき敵が。。。速攻退治しましたが、先が思いやられます。。。

    明日には新しい家具がやっと届きます。 どんどん荷物の整理をしなくっちゃ。

    台風もやってきます。 新しい家で迎える、初めての台風です。 変な物が飛んできませんように。

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  2. >ココさん
    暑いですね…本当に。変態の職場は職業柄特に暑いんですが、今年人生で初めて熱中症を2度ほど体験しましたよ…ココさんもご自愛ください。

    素晴らしい、さすがですね!検討段階で思いついていればそうできるのがベストだと思います。色々考えたつもりでしたが全く当時は思いつかなかったんですよねぇ…

    アルミライン取っ手用タオル掛けはホント欠陥品レベルで使いにくいと思います。洗面にはセットだったので付けたままにしていますが、結局息子用としてくらいしか使い道がありません。

    そうなんですよ、下の引き出しを引くたびに引き出しに喰われるのでイライラします。食洗機あたりに吸着させるか、振り返って冷蔵庫に磁石で。もしくはカップボードなどになどいろいろ考えましたが使い勝手を考えるとやはりシンク周辺なんですよねーまだすっきり解決できる位置が決まっていません。

    ダンボール内についてきてしまったようですね…奴の寿命からして成体であればまだ多分くっついて来ただけの可能性は高そうですが。今年の冬あたりに見かけたら2代目の可能性が…!

    新しい家具、おめでとうございます!新しい家具はときめきますよねー変態家でも一度に買わず年に1個ずつくらい増やして行こうと思っていますが今年分をまだ買っていません。

    これから台風のシーズンですが、「えっ外こんな台風だったの?」って思うほど防音性高いので安心な様な、床上浸水するまで気付かないんじゃないのって不安な様な。

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