物置を検討してみる

変態です。

 外構繋がりで、未だ採用に踏み切れていない「物置(小屋)」の話をしてみようと思います。一言で物置といっても色々あって、洋風の木製の物や、きちんとした基礎から作った物置小屋、あとはなんといっても普及率の一番高いであろう「メタル製物置」。

木製物置の怖い所

 家を折角拘って洋風欧風建築にしたのに物置がメタル製じゃ台無し!って事で木製物置を設置されているお宅を見かけます。スウェーデンハウスなど北欧系のお宅でよく見かけますが、これは相当な覚悟が必要だと思って間違いないでしょう。
 (リアル)ウッドデッキですら悲惨な状況になりがちだと「一年間住んでみて解った最低限外構の不満点」にて触れましたが、それよりも普段触れる事が少なく目に付きにくい位置にあり、不具合が起きても困り度合いの低い物置は、どうしても維持管理サイクルが遅くなりがちです。防腐剤や防腐塗装が剥がれ落ち、苔むして基礎付近が朽ちているお宅が非常に多い。そもそも日本の様な高温多湿地域には向いていないと思います。
 じゃぁ日本古来の建築物は全部木製じゃないのって言われるかもしれませんが、そうならないような設計、構造的な対策が取られていますので。

 朽ちるだけで済めばまだマシで、なんといっても恐怖のシロアリを誘引する可能性が高いです。近隣の方とのトラブルの原因ともなりかねません。
 シロアリと言えば、数年前に流行った庭オブジェの枕木。鉄道会社からの払下げ品みたいな話は聞きますが出所が本当かどうかは解りません。仮に正規の払下げ品でハードウッドに強力な防腐処理がされていた所で、きちんと維持管理されているから大丈夫なのであって、地中に埋めてしまって手入れせずでは完全にシロアリの餌になります。劣化を味として楽しめていいのですが…ドMプレイ過ぎるんじゃないかと心配してしまいます。こちらも最近はコンクリート製のフェイク品が増えていますね、メンテナンス不要ですし。

 また、木材は伸縮を繰り返し隙間が開いてきます。隙間が開く…すなわち虫や小動物のパラダイスになる可能性があります。ある程度の隙間は計画的に取らないと中の物を傷める事になりますが、単なる隙間というのはあまりいただけません。昔の波板トタン張りの物置小屋などだと当たり前でしたが、波板の隙間からゲジゲジやら蜂やら蛇やらが浸入して、荷物を取りに行ったらご対面なんてことはよくありました。
 先日も変態がタイヤ交換に実家の物置に入ると、蜂が見えないところに巣を作っていて。駆除しましたが母は気付いて居なかったので危なかったですね。

 上記の様なトラブルを防ぐためにも、樹脂製や木目プリントメタル製の製品もありますので、そういった物の方が手入れは楽で済むと思います。経年劣化の味は出ませんが…

 実際の小屋タイプ…は最近では少なくなった気がします。家と繋げてガレージを兼ねた物が増えたでしょうか。(ビルトインガレージという程家と同じ仕様ではない感じ)。車好きとして非常に憧れます。繰り返しになりますがこのタイプは基礎と壁があるので固定資産税の対象となる建築物になります。

メタル製物置の選び方

 前振りが長かったですが…こんなあたりの事情から限られた予算で現実的な判断として「メタル製物置」が主流なのでしょう。100人乗っても大丈夫な物置メーカーを含め、大手はイナバ、ヨド、タクボあたりでしょうか(他にも各社ありますが)?。そういえばあの上に乗ってる人たち、販売成績などの社内ヒエラルキーの順なんですってね、世知辛い。

物置の用途

・庭用品
・車用品
・スポーツ/アウトドア用品
・工具

大きくこのあたりでしょうか。

庭用具
 借家で必要無かったのに戸建になって必要になる物筆頭です。どんなに狭い敷地でも数割は庭になりますので、前面コンクリ敷きにでもしなければ除草剤やら除草道具が必要になります。庭いじりをするならプランターやら園芸道具、余った肥料に土に鉢底石など。
 落ち葉を集める道具や溝掃除の道具なども必要になりますね。地方であれば、町内のクリーン作戦などと称して区費でリアルマネーを巻き上げつつ尚無償労働までさせるという仕打ちを受けますが、そこで使う道具まで用意させられるため道具が増えますね。

車用具
 洗車用品だったり、メンテナンスのケミカル類だったり、少し本格的にやるなら油脂類だったり。高圧洗浄機などもここに入る気がします。降雪する地方でしたらスタッドレスタイヤの保管などもしたいですね。

スポーツ/アウトドア用具
 こだわりがある人は綺麗にして室内保管なのでしょうが、普通の人は物置で保管が多いのでは。バーベキューセットなどもここに収納されそうです。変態は超インドアなので息子が部活でもやらない限り多分この用途は無さそうです。

工具
 精密な工具や室内で使う可能性があるものは宅内でしょうが、少々乱暴に扱う系(ハンマーやらノコギリやら)や脚立、ママチャリの整備用品など。(ロード系などマニアさんは宅内整備でしょうし)

 という訳で戸建になると本当に外回り関連道具が増えます。

大型SICでも賄えない

「そのために大型SICが流行ってるんじゃね」と思われるかもしれませんが、変態の感想としてはとてもそこに上記の物を置く気にはなれません。どうしても庭関連道具は草や肥料の匂いがしますし虫も寄ります。大物系は玄関ドアが引き戸でないと出し入れが億劫。変態家ではSICは息子の三輪車やベビーカー置場として占領されているせいもあります。(屋外置きは汚れや劣化が早いですし、家族構成が解りやすく盗難を誘発する可能性のあるものを屋外にあまり置きたくない。)

物置の必要スペックを絞り込む

大きさ
 変態主観で一番多く見かけるサイズは約0.5坪/1帖タイプ。W1800mm × D900mm × H1800mm程度の物でしょうか。価格は70000~100000円程度と、想像していたよりリーズナブルです。組立品で簡易工具も同梱されている物が多い様なのでDIYも十分可能だと思います。とはいえ、仮にも建物ですのでパーツ梱包単位がかなりの重量なのと、施工予定日まで保管できる場所があるか、一人の作業は大変なので協力してくれる人が居るかなどそれなりにハードルは高いかもしれません。
 あと、安全上地面にアンカーを打つべきなので、この工具(コンクリート相手ならコンクリートドリルなど)があるかどうか次第ですね。工具を新規購入しても組み立てを依頼するより安いですが、一般人が滅多に使う工具でもないですし。土にアンカーを打つにしてもモルタル練らないといけませんし。

 設置工賃は大きさにもよりますが、変態調べでは0.5坪タイプで1.5~2.5万円程度

 エルモコンビなど、自転車収納などに使えるオープンユニットと連結出来るタイプのものもあり、別途サイクルポートを建てるよりも安くてスッキリするかもしれません。

 何事もですが、大きさを決める順はまず一番大きな収納予定物に必要な大きさから考えます…が、「必要かも」であまり可能性の無い大物収納物に対応可能にすると、どんどん必要サイズが大きくなってしまいますので。日本人が7人乗りミニバンを選びたくなる理由もこれなんですよね…滅多にないシチュエーションの最大サイズで決めようとするので。

 変態家には既に物干しテラスがあり、バルコニー下の空間もありますのでサイクルポートは不要と判断。
 よって次の大物は「スタッドレスタイヤ」になります。変態市はほぼ雪は降らないのでなくても困らないのですが、出身が雪深い土地のため帰省時に必要になります。それに2台とも万一の大雪で動けないのでは困りますので…妻の軽自動車のみスタッドレスを履かせる運用をしています。タイヤが小さいと安くていいですね!

 そういえば雪国育ちの経験ですが、突然の大雪が降って田んぼに刺さってるのは大型SUVが多いイメージです。4WDのトラクションがあればこの程度、ノーマルタイヤで大丈夫と過信してあの質量を制御出来ずに道路から飛び出すパターンでしょう。スタッドレスは大事ですよ、って今回はやたら話が逸れて申し訳ありません。
 一般的な軽自動車用のタイヤ外径は560mm程度。スタッドレスで少し大きくなっても600mmもあれば十分です。750~850mm程度の奥行の物がメジャーですし、問題無さそうです。

 あとは脚立などでしょうが、高所恐怖症かつ大半が総二階になっている変態家で梯子を使う事といったら植栽の剪定くらいでしょう。それなら高枝切鋏で十分ですし、大きくすると落ち葉の処理などで大変なのはもう解ったので現状サイズで維持するつもりです。それならば低い脚立で十分ですので…高さは1500~1800mmもあれば十分でしょう。

 以上から、至極無難な結論となりますが、一番よく見かけると最初に提示した

 W1800mm × D800~900mm × H1600~1800mm

 程度の物が一番使い勝手が良さそうです。

設置場所の注意

一番利用頻度の多い収納目的物に合わせた設置場所にしたいですが、タイヤなどの大物を収納している場合、頻度は低いとはいえ運搬が大変ですので考慮したいです。こうした車用品を入れるために駐車スペース近くなど、人目に付きやすい場所に設置する場合は扉の色柄も気にしたい所。最近ではデザイン的にも遊べる物が増えていますね。

 物置と最低でも同じ程度の空間が前面に必要でしょう。そうでないと折角の奥行も出し入れするスペースが無ければ生かしにくくなります。また「建築物」で無いとはいえ、あまりに隣地境界線ギリギリに設置するのもよろしくないでしょう。裏面がどうなっているか確認できないので隣家へ迷惑をかける可能性や、雨水や雪が隣家へ落ちる事もありますし。

まとめ

 こうして色々と物置について考えてみましたが、案外考えるべき点が多くて面白かったです。変態家で実際に設置するのはもう少し先の話になりそうですが、こうしてあらかじめ自分の要求条件を絞っておけば、いざ必要となった時にすぐ実行に移せると思います。

0 件のコメント :

コメントを投稿