パナホームの住宅保険(火災保険)

変態です。

 はじめに、火災/地震保険について契約当時語れる程調べる事もないまま契約してしまい…現在思い返しながら「当時経験した事」を主に、「それを記事にする上で調べた事」を含めて書いております。きちんと調べているつもりではいますが、裏取りの甘い発言が含まれるかもしれません。万一間違った記載があればご指摘下さい、また鵜呑みにはされない様お願い致します。

 火災保険は住宅ローンを借り入れるために(ほぼ)必須の条件ですので、プランニングや資金繰りで忙しいこの時期に、十分な比較検討をして加入された方は少ないのではないでしょうか?
 かくいう変態もなんとなくしかない知識で火災保険決定を迎えてしまいました。

火災保険

 火災保険も各社細かい保証内容の差がある様ですが超ざっくり分けると

 ・火災保険本体
  +風災補償(ほぼデフォルト付帯)
  +水災補償
  +家財補償
  +汚損等その他の補償
  +地震保険

 となっている様です。

 以上の条件の中から好きな物をチョイスして基本料金を算出した後、地域料率や構造料率、(その他会社ごとの補正率:新築料率など)を掛けて保険料が算出されるといった仕組みの様です。極めて解りやすいですね。

 35年契約(一括払)が無くなり、現在は最長10年間の契約となった火災保険。それに伴い長期契約の割引率が低下し総支払額の増加、要は随分と値上げされた感があります。現在の最長10年契約では、一括支払でもその時の経済的負担が少ないためつい家本体の予算に組み込んでしまい、10年後の契約更新時にまたまとまった負担が必要になるという不安がありますね。
 勿論10年ごとに保険を見直せるというメリットはありますが…まぁもう無い制度についてとやかく言っても仕方がないですが。

 火災保険も自動車一括見積の様なサイトがあるのですが、住宅ローンの手続もあって比較検討は出来ませんでした。まだしばらく先の話ですが、9年後の見直し時期には試してみるつもりです。「価格.com保険」「i保険」などでざっくりと比較する限りでも保険料も会社によって結構違う様ですね、金額だけでなく詳しい保証内容の比較をしてみないと解りませんが…

変態家の火災保険予算

「最終見積書」でのパナホームの予算取りは150000円。相場観が無いのでとりあえずこの予算内に収める事を目標とします。
 火災保険の提案は、パナホーム関連会社の「パナ保険事務所(仮)」からされました。パナ保険事務所の提案は

 ・(変態の地域の)パナホームでは主にあいおいニッセイ同和損保を勧めている
 ・補償内容が充実している会社の中ではリーズナブル
 ・損害の認定や保険金の支払いなどでもめた事はなく、安心して任せられる

 まぁ典型的なセールストークですが、如何せん人生で初めて契約するものですので比較のしようがありません。最初くらいはプロの言う通りに動いてみて、次回以降本契約を指標に考えればいいかなとの判断です。

変態家火災保険の契約内容

「あいおいニッセイ同和損保:マイホームぴたっとワイド」
 補償期間:火災10年/地震5年
 保険料:火災保険 151370円/地震保険 27120円 計 178490円
 構造:T構造 鉄骨系プレハブ
 面積:114.54m2
 割引:新築料率適用
 建物評価額:2600万円(新価方式)

 あいおいニッセイ同和損保は保険の比較サイトで見る限り並~少々お高い部類の様です。この「マイホームぴたっと」は新規購入時のみ契約出来る商品の様です。
 さっそく予算を越えてしまっていますが…家財補償オプションを盛ったためで、「仕様について③防犯ガラスかシャッターか」で触れた様に変態家は設備でなく保険でリスク対応しようとの判断からです。
 自動車保険などは「車両保険を掛けるか否か」が大きなフラグで「車両価格」はそこまで保険料に大きな影響は無いように思いますが、火災保険は「建物評価額」が上がる程リニアに保険料も上がる様です。

では、実際の保証内容と合わせて見ていきます。
 しかしこんなに多種に渡る補償内容なら、火災保険なんて名前はいい加減にやめて総合住宅保険でいいんじゃないの…と思ってたら証券には「住居建物総合保険証券」と記載されてました、そらそうですね。

補償範囲

家、基礎、外構、車庫などの付帯建築物
 てっきり家だけの物と思っていたら、外構にも適用されるんですね。国道沿いなど車通りの多いお宅では安心感があるのではないでしょうか。とはいえ普通は加害車両から補償されるので「当て逃げ」などに限られますが。
 大雪や台風で塀や門扉が壊れた、なんかにも使えるんでしょうねきっと。

補償内容

火災補償:火災・落雷・破裂・爆発
 とりあえず燃えたら補償してくれる様です。
 
風災補償:風災・雹災・雪災
 風や降って来る物も補償してくれる様です。
 
水災補償:床上浸水、地盤面より45cmを超える浸水、保険の対象に建物評価額(保険の対象が家財の場合は再調達価額)の30%以上の損害が発生した場合
 ここがオプションの様で、変態は採用しませんでした。変態家は小高い傾斜地にあります故、ここが床上浸水になろうものなら市街全て水没する勢いです。ゲリラ豪雨の様な一時の大雨の場合が少し心配でありますが、1年間住んでみて数度大規模な大雨がありましたが危険な気配はありませんでした。

 とはいえ注意したいのは土砂崩れ。土砂崩れを補償してくれるのはこの水災補償の様ですね。崩れてくる物はありませんが、擁壁のある斜面に建つ以上、自分の土地が崩れる危険性はあります…がひと昔前にあった変態市の大水害の時にも何も起きていなかった土地なので大丈夫としました。

盗難・水ぬれ等補償:水ぬれ・衝突等・騒擾等・盗難
 文字通りの補償内容ですが騒擾等…「そうじょう」って読むんですね知りませんでした。DQNらにヒャッハーされて受けた被害も補償してくれるんですね。
 高価な貴金属の盗難も「立証責任」が無いとの事で驚きました。実際に盗まれた事がないので解りませんが。

破損補償:破損・汚損等
 設定金額は確か100万円(保険証券に記載が無かった)で設定下限だったと思います。たいした家財が無い事もありますし、結構保険料が高くなる項目と当時聞いた気がします。
 これは意外だったのですが「不注意など」でも補償され、それが時価でなく定価で補償されるとの事です。これを「新価方式」といって、現在の価格で新たに同等品を調達する場合に必要な額を保証するという方式だそうです。建物に対してもこれが適応され、「家が焼けたけど時価評価額で補償されても再建築出来ない」という事を防ぐための様ですね。長期契約になりがちな火災保険ですから、時価方式であれば年々評価額が下がる事を見越した保険料にするべきです。とはいえあまりに契約期間が長すぎて時価を予測する事が難しい…保険料の取りすぎを回避する方法でもあります。

 パナ保険事務所の回答のため公式と異なる可能性はありますが「自分の子供が悪ふざけで液晶テレビを倒して割れた」とか「自分の子供が遊んでいてボールをぶつけて割った」など契約者に起因する物でも補償されるそうで、これも「立証責任が無い」との事でした。それならほどほどに古くなった家電を叩き壊せば新品になるとかなんという錬金術…と思いましたが、まぁさすがに人としてどうなのと思うのでやりませんが。
 お陰で息子の無茶な行動にも精神的余裕をもって対応出来るので入っててよかったと思いますね。

住宅保険で意外と盲点だった事

 また、これも言われてみれば納得ではあるのですが驚いた事。

 「火災保険は期間中何度でも使え、何度使っても保険料が上がる事は無い」

 近年、自動車保険がガンガン高くなってきたり事故有係数なんて物まで追加される様になり、保険を利用するのはよほどの時…というイメージが脳内で出来てしまっていました。
 住宅に対するリスクは立地や環境に依存する物で、オーナーがどうこうできる部分が限りなく少ないです。車に突っ込まれたり、火災を貰ったり、泥棒に入られたりしても「不運でしたねお気の毒」であっても、「今度から車に突っ込まれない様にして下さい」なんて言えませんものね。
 パナ保険事務所曰く「家財の汚損破損や雨樋が傷んだとかどんな小さな物でも、認められるかは解りませんがどんどん申請していいですよ当然の権利なので」との事でした。


火災保険についてはここまで。次回地震保険について触れようと思います。

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