一年間住んでみて解った最低限外構の不満点

変態です。

 外構の多くは「無くても支障は出ないが生活がより良くなるもの」と思っていますので、ライフスタイルが決まるまでは支障が出る様な最低限の物としておき明確にビジョンが出来てから追加工事をしていくという方針としていました。

 一年間住んでみて要望も少なからず出てきましたので、変態本人には忘備録というかウィッシュリストとして、これから検討される方は採用を検討されてみては、と思います。

一年間住んでみて欲しくなった外構

犬走

基礎の周りに数十センチ敷くコンクリート等の土間です。

メリット
・湿気を防ぎ家の傷みを軽減する
・雨の跳ね返りで基礎や壁、窓ガラスが汚れる事を防ぐ
・虫の侵入を防ぐ
・雨の日でも靴が汚れず家の周りを歩ける

デメリット
・費用がかかる
・基礎と一体打ちすると割れが生じやすい(パナホームは別成型)
・別成型にすると基礎と隙間が出来るためシロアリ、ムカデなどを誘引する事も
・足音がしない

 パナホームの基礎化粧塗装は、工事完了間近の仕上げ時点で吹き付け塗装で行います。当然土から露出した部分だけの塗装になりますので、長年雨に晒されると塗装の隙間から水が入り塗装浮きの原因になる事でしょう。凍結の多い地方なら更に早いと思います。
 それに結構泥ハネで汚れるんですよね。変態家は南側が真砂土敷きのため黄色く汚れてしまっています。
砂利敷きやコンクリート土間と繋がっている基礎は全く汚れていませんので、犬走りがあると汚れを防止できます。(下の写真と見比べると汚れっぷりが解りやすいかと)

 コンクリート製だと虫を寄せ付けにくいですが、シロアリその他の虫の多くは細く囲まれた部分を好みますので、施工の仕方次第で誘引する可能性もあります。パナホームではシロアリ対策もされていますし保証もありますので気にしすぎは良くないですが、長期的な可能性としては認識しておくべきですね。
また足音がしないため、家の周囲を不審者が歩いても気付きづらいのも欠点ではありますが、パナホームは防音性が高いため窓を開けていない限り砂利でも気付きませんね…

 犬走りはコンクリート製だけでなく、レンガやインターロッキング、砂利敷きなど素材を変えられますので、自分の用途にあった物を選びたいです。砂利敷きだと防虫や防草効果はコンクリート敷きに劣り、猫の糞害に遭う可能性があると聞きますが、このあたりも費用と目的次第となりそうです。
 変態的には見栄え重視ならインターロッキングか石/タイル張りあたりにしたい、けれど家の耐久性を重視するならコンクリートレンガあたりで仕切って(化粧)砂利敷きか。

家の裏と玄関を繋ぐ飛び石や小道

犬走りを施工しないのであれば、この様な飛び石などが欲しくなります。雨天時、真砂土敷きだと、裏の勝手口から出したゴミを玄関側へ持ち出す時に靴に付いてしまいます。土間コンや玄関まで真砂土でジャリジャリしてしまうので…これはなんとかしたいですね。ただ真砂土に飛び石…なんて組み合わせは寂しすぎるので真砂土自体なんとかする事になりそうで本末転倒か。ならば現状から見た目を変えずに解決できる「固まる土(砂)」を使うという手もありますが…結構な使用量(1m2に15kgを3~5袋)、転圧や鋤取る手間を考えると広範囲にDIY施工するのは辛そうです。
 芝生を張るという手もあります。確かに芝生の美しさには憧れるものがありますが、世話の手間だったり、雑草の処理に虫が寄って来るなどを考えると採用に踏み切れません。人目の多い立地なので、電動芝刈り機や電動落ち葉ブロワーなども使用をためらうんですよね。
 
 ちなみに電動落ち葉ブロワー、庭が広い家(+物置の広い)だと超絶捗りますのでおすすめです。

タイル/ウッドデッキ

これはかなり欲しいんですよね、掃き出し窓から外に出られるというのはやはり戸建のロマンというか。かといってウッドデッキは天然材だとメンテナンスが手間過ぎますし、樹脂製でもデッキ下の除草や落ち葉処理などが億劫です。やはりデッキも無機質なタイル張り…!と決めています。
 費用的にはウッドデッキとそう大差無く採用できますが、作ってしまうと撤去が非常に大がかりになります。あとで要らなくなった時が大変なんですよね。

 またタイルデッキを作ったところで、現状では公共文化施設の駐車場から丸見えなので、生垣なり目隠し塀なりが必要になりそこまでセットで考えないと「費用の割に使わなかった」という残念外構となり果てます。実際周囲を見渡しても、掃き出し窓と繋がったデッキが雨風で傷み、何年も動いた形跡のない薄汚れた椅子のセットのあるお宅が散見されます。使う間はいいですが、使わないもののメンテナンスというのはなかなかできない物です…
 デッキで息子とプール!なんて野望もありましたが、現状の息子だと水着を脱ぎ捨てて全裸で歩道に逃亡しそうなので色んな意味で危険すぎます。

まとめ:全て実現するのに必要な予算

と、ここまでの要望を全て満たすにはどれくらいかかりますか?と外構引渡し時に地元ガーデンさんに聞いた所、「あと100万あれば完璧に仕上げられるんですが」と言われました。

 外構の予算は本体予算の5~10(15)%とも言われますので、
 本体税込2700万として135~270万円

 現状の外構156+追加予算100万=256万円となり、変態家のケースモデルとしては極めて現実に則した数字となりました。

補足)視線の通り方をシミュレーションするのは難しい

視線の通り具合というのは、住んでみないと全く解らないと思います。窓がある=中が見える訳ではありません。パナホームの窓は「Low-e遮熱(もしくは断熱)窓」が標準となっており、「遮熱窓」は金属薄膜が外側ガラス内面へ蒸着されています。この構造って鏡と同じなんですよね。ですので、室内がよほど明るいか、反射の影響を受けにくいガラス正面から見ないとほぼ室内が見える事はありません。縦滑り窓なんか全開にしない限り、昼間は室内に視線が通る事はほぼ無いですね。
 掃き出し窓の様な大きな窓は視線の通り方が気になりますが、その部屋を主に使う時間と用途が決まってから外構を計画した方がいいと思います。夜の使用が主ならカーテンやシャッターを使うから外構で対処する必要は無いしとか、昼間の使用が主でもその時間帯は人通りが無くて人目を遮る必要が無かったとか。

 あとは高低差ですね。プランニング時点ではどうしても上から見た平面図で考えてしまいます。いざ住んでみたら意外と室内が接道から高くて見えなかったりとか、逆に周囲に高い場所がありそこから丸見えになるとかありますし。こういった事は住んでみないと解らないと思います。

0 件のコメント :

コメントを投稿