前回で型枠まで出来たので、今回はコンクリート打設です。
パナホームでは多分捨てコンは無かった様に思います(ここはちょっと確認出来ませんでした)。捨てコン無しでベース部分を打設後、立ち上がり部の枠を組み打設、養生期間を経て型枠を外します。
変態の住んでいる市は関西地区、冷え込みも酷くはなく雪も年に2度降るかどうかといった気候です。着工が真冬だったためある程度は心配はしておりましたが、コンクリートを打った日の夜が意外に冷え込み…朝には雪が軽く乗っている様な状態でした。
さて冬のコンクリート打設で話題になるのが
「コンクリートが凍ると強度が出なくなる(凍害)」です。
コンクリート
よく、コンクリートが乾くといった表現をされる事がありますが、コンクリートは乾いて固まる訳でなく水と反応して硬化します。また乾燥収縮で表面にクラックが入ってしまったりするので、夏場などの乾燥時期では水に浸けて養生期間を取ることもあります。雨に降られた!薄まっちゃう!みたいな書き込みも散見しますが、初期硬化さえ凌げば恵みの雨ですし歓迎すべき状況です。(打設直後だと表面が荒れたりするのでちょっと悩ましいですが)冬場では逆に水が凍結してしまい、コンクリートときちんと反応できないまま硬化して強度が出なくなる事があるので
・よほどの寒冷地でなければ養生シートをかけて保温
・寒冷地であれば、養生シートの中を温める
等で凍結を防いでいます。
変態家打設時は上記の様な状態でしたので、大丈夫と思いつつもちょっと心配でしたね。
養生も、基礎全体を覆う養生シートではなく、金型の開口部(上側)だけに開口部を覆う程度の小さなシートがかけられていただけで、側面はノーガードでしたし。夜間は、記録を見る限りでは-3℃程度までは冷え込んだ様でした。
コンクリートは水と反応して硬化する際に反応熱(水和熱)を出します。打設から数時間は発熱量が少なく、その後発熱量が増え、数日後には減少し強度が出るという流れになります。ざっくり表現で申し訳ないですが、このあたりはコンクリートの種類によって、そして外気温によって反応速度が変わって来ますので傾向程度しか書けません。
「昨日は冷え込んで水溜まりも凍るくらいだったから基礎も凍ってボロボロになるんじゃないの!心配!!基礎やりなおして!!!」
みたいに思われる事が多いようで、変態も家について調べている間にそういったブログも多く見かけ不安に感じましたね。
生コン会社は、打設予定日の天気予報や予想気温をちゃんと考慮して、指定の強度が出る様に種類や配合を調整されていますので、よほど強烈に予想を上回る冷え込みでもない限り影響はないでしょう。
とはいえ人のやることですから、何かしらの間違いが出る事もあります。パナホームでは試験用にその時のロットから強度試験サンプルを取りますし、データも写真付きで頂けます。(報告書とデータ、コンクリートの配合等をまとめた小冊子として提出して貰えます。)
仕様(普通コンクリート:呼び強度30 15-20N)
材齢07日で平均22.3N/mm2
材齢28日で平均33.9N/mm2
で問題なく仕上がりました。長期優良住宅で必要な強度30N/mm2以上も十分達成していますし、これ以上心配だからと疑うのは野暮ってものでしょう。(コンクリートは時間が経つほど強度が増します)
というか、今後も素人目に不安に感じる行程は沢山出てくると思います。(勿論出てこないのが理想で、そうさせないのが良いHMの仕事ですが)
変態家の基礎は、型枠を外された基礎の上側(主要な柱と締結するボルトがあるあたり)に凍った様な模様が出ていましたが、データ上は問題ありません。
都度不安をぶつけて解決していくのはいい事ではありますが、少なくとも現場の方にはあまり聞かない様にした方が変態はいいと思います。きちんと上から指定された工程を実施されているならとても失礼な事ですからね。あくまで現場監督や責任者に問うべき問題です。あとは不安に思った箇所は写真に収めておく事ですね、最終的には証拠ですよ!
基礎型枠が外され、パナホーム巻きされます。
防蟻シートと防湿コンクリートの配筋が組まれ
基礎完成です
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