最終見積時にサラっと盛られてきた太陽光発電システムについて。
2016年1月当時の太陽光発電システム導入費用の相場は、3~5kWの範囲で
海外系パネルメーカー:30~35万円/kW
国産系パネルメーカー:40~50万円/kW
といった所でした。(変態グーグル調べ)
勿論設置量が多い程単価は下がる傾向にありますし、セルの種類によって性能も価格も違うため、発電量と価格だけで比較して良い物ではありませんが一応の指標です。
太陽光発電システム提案内容
Panasonic製HIT 約3.15kW(モジュール13枚)Panasonic製パワコン4kW対応×1台
野路ピタ工法
機器、設置工事費消費税込 1080000円(34.3万円/kW)
という内容でした。新築時の設置のため足場代などが必要なく、設置コスト削減が可能であろう事から、変態は事前に採用ボーダーラインを
Panasonic製HITなら35万円/kW以下(工事費パワコン込)
と設定していました(パナホームには伝えていません)ので、なんとか滑り込まされました。
野路ピタ工法だと太陽光パネルが載る部分の瓦が無くなる差額分もあるのでそこまで頑張ってくれた感は無く妥当な範囲だったかとは思っています。
工法は一部界隈で悪名高い「野路ピタF工法」です。
野路ピタ工法
後載せの場合は屋根材が既にあり、その上に架台を設置して太陽光パネルを載せ、配線穴を屋根に近い壁もしくは太陽光パネル裏の屋根材をぶち抜いて屋根裏に引き込みます。これに対し野路ピタ工法は、パネルを載せる部分はルーフィング(屋根の防水シート的なもの)を葺いた上にガルバリウム屋根兼架台を葺き、そこに直接パネルを設置、配線穴もそこへ納める工法です。能書き
・各種屋根材と高さを揃えられるため、後載せ感が無いスマートな外観
・屋根材を省けるためコスト減と、重量減。地震に強くなる
・(あくまで後載せのため瓦一体型太陽光パネルと違い固定資産税の課税対象外)
という事で、実際概ね能書きは満たす工法だと思います。
散見する悪評
・イーグルガード(KMEW製ルーフィング)を指定するぐらいだから雨漏りのリスクがある。
・屋根材が無く、太陽光パネルとの隙間が少なく空気が流れず発電効率は落ちるし2Fが灼熱になる。
イーグルガードの件は、同系列会社のKMEW製ルーフィングを指定するのは当たり前ですし、部材メーカーならまだしも、色々なメーカーのルーフィングに対して検証し保証する道理も無いですから至極当然なメーカー要求だと思います。
隙間が無く…のくだりは判断の難しい所です。この理屈だと屋根全面太陽光パネルだったり瓦一体型だった場合も同程度の通気層となりますしこの工法に限った話では無いでしょう。2Fが灼熱については瓦屋根と比較した場合、一番もっともな意見だと思います。変態も心配しましたが…ひと夏超えた感想としては
「勾配天井のせいなのか野路ピタのせいなのかわからんけど夏はやっぱり暑いな」
程度なもので、屋根、屋根裏断熱に不利な工法2重苦な変態家ですが常識の範囲内だったと思います。今年は正確なデータを取ろうと思ってはいますが去年は入居して間もなくでそこまで気が回りませんでした…
パナホームの煙突
折角屋根の話が出たのでついでにパナホームのシンボルである煙突の話を。「パナホームといえば煙突!」
と各所ブログで見かけてはじめて煙突に気付いた程度の興味でした。言われて街を眺めてみると確かにパナホームには煙突が生えています。セルコホームなんかにも生えていますが、特徴的な煙突デザインなので一目で解ります。
変態はというと、真っ先に「煙突取れますか?」と聞きました。はい、だって漏水リスク高まりそうじゃないですか。それも屋根の上なんてダメージ状況を確認しづらいのに故意に穴が開いている訳ですよ。引き渡し前に雨仕舞の出来を確認する事も出来ませんし。
煙突の役目は、1Fと2Fの室温差による上昇気流を使い1Fから屋根裏を通り自然換気するとの事です。煙突が無ければパナホームの言う上昇気流を用いた自然換気は出来ないのかと問うと
「煙突を取っても多少換気効率は落ちるかもしれませんが、きちんと設計段階で計算しますので大丈夫です。キャラクター付け的な意味も強いので。」(担当設計さん談)
との事でしたので即撤去をお願いしました。それでも撤去する人が少ないためか、最後の図面案まで煙突生えてましたが。
費用は煙突が無くなる事でかわりに、2F各窓の上に1Fの窓同様の換気ガラリが付くため差額は10数万円の減額程度だったと思います。残念ながら、普通プランには生えていたので部材の費用明細もあったのですが…引越し時に廃棄してしまったみたいです。
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