表札選び

変態です。

 自分の持ち物には名前を書くって小さい頃に教えられたよね!ってそれは持って行かれてしまう様な物に対してですが、家に付ける名札「表札」が必要です。

 賃貸や女性一人暮らしだと物騒だから…みたいな表札の是非論争があったり、戸建とマンション、賃貸と色々な居住形態がありますので、戸建に限って考えてみます。

戸建の表札

田舎であればあるほど、表札はあって然るべしな雰囲気がある
 付ける付けないは勿論個人の自由ですが、自由を通すには相応の覚悟が必要な訳で。「ちょっと変わった人だな」という先入観を持たれる可能性を甘んじて受け入れる必要があります。世の中って不条理よね。

誤配の可能性
 ネット通販真っ盛りな昨今、都会に比べれば密集度も低く誤配の可能性は少ないでしょうが、それでも引っ越したばかりの時にはやはり困ります。都度運送屋さんから電話がかかって来たりしますし。
 また田舎で新興住宅地で無い場合、区画全体が同じ苗字なんて所も結構あるので。その場合表札付けてても同じじゃないの?って言われそうですが、説明する時ちょっと楽です。

近隣住民に馴染んでもらいやすい/話しかけられやすい
 一番上と被りますが、いずれホームになるとはいえ入居したばかりは、やはりアウェイ。建築中から近隣住民に逐次チェックされていますが、それでも名前が公に出ていれば向こうも話しかけやすいです。逆にこちらは近隣全員見ず知らずですからね、なかなか名前と顔が一致しません…名前で話しかけるなんて当分無理です。

 変態は特に「人の顔と名前を覚える」のが苦手というか欠陥レベルで出来ないので切実な問題です。地区のクリーン作戦があったり会合があったりする度に、話した人の名前と特徴、話した内容(家族構成の話題が出やすい)、誰に似ているか芸能人の名前などをメモしてエクセルでまとめています…ちょっとしたストーカー気分です。

デメリットはやはり防犯
 門柱に家族全員の名前と手形なんかを押してあって更にsince~みたいに年まで書いてあったり、表札に全員のフルネームが書かれているお宅もよく見かけます。仲睦まじくてほほえましいですが、子供の年齢に性別、大人が何人居て車が何台あれば今留守かどうか…くらいは安易に想像出来てしまいます。

 上記の様に色々ありますが、変態はいいオッサンですので表札無しの選択肢はありませんでした。

 ではどういう表札にするか。表札って縁起物のカテゴリーに入るんだろうなと薄々は感じていましたが、実際にかなり根深い様ですね。そういう事には興味が無い変態はあくまでスペックのみで比較致します

表札の素材

有機材料(木・樹脂…等)
 加工性に優れ縁起的に割れにくい事もメリット。耐候性に劣るため設置場所を選びやすい。アクリルは樹脂の中では紫外線に強いが、それでも下の素材に比べると弱いですね。
 無垢板の表札は、ザ・日本住宅って感じで素敵です。長い庇があり雨風に当たらない場所への取り付けが必須です。

金属材料(鉄・ステンレス・アルミ・真鍮…等)
 洋風建築に相性が良く、プレートに漢字などだと和モダンにも合うマッチングの広さが魅力。金属特有の重量感や質感があり、加工性が良く凝った造形が可能。
 デメリットは、重い物なので薄いプレート形状の物が多い。その場合は横から見えにくい(厚みの感じにくい)場所への設置が有効。また基本的に錆びる物なので錆びる事を是とした運用が必要。
 
 勿論錆びにくくするために
 ・塗料などの樹脂被膜で覆われている
 ・錆が進行しない様、酸化被膜で覆われている
 ・鍍金されている

 などの表面処理がなされていますが、それでも屋外設置であれば傷等から錆は進行します。アルミやステンレスは錆びにくいですが、交通量が多かったり、近隣に金属加工業者などがあれば貰い錆が出やすいため定期的なメンテナンスは必要です。もしくは錆びにくい様に有機材料と同じ様な場所へ設置するか。

非金属材料(天然石・ガラス・陶磁器…等)
 質感、重量感、厚みがあり、耐候性が高く錆びない。細かな造形は得意でなく、基本的に割れる。割れる物はちょっと…と言われることもありますが、末永く変わらない耐候性は屋外設置に最も適しているとも言えます。

 多種多様で目移りしそうですが変態はタイル外壁にタイル表札と決めていたので素材で迷う事はありません。

 文字は漢字一択です。見た目の好みと実用性では日本という場所で漢字が一番使いやすいですから。住設の中で表札は数少ない、「相手」のための設備ですのでそこを重視しました。
 (勿論、家の顔に設置されるものですのでデザイン重視でもなんら問題無いし、カッコイイ物も多いと思います。各々のお宅の価値観の違いでいいと思います。)
 彫り下げると墓石を連想させるから縁起ガーとか書かれていますが、最近だと墓石の方で浮き彫りも増えてきていますしその辺どうなんでしょうね、いずれはみんな入るんですからそんな毛嫌いせんでも。

 ここまで決まっていましたので、あとはどこで依頼するかです。
 ・大手通販サイト
 ・ホームセンター
 ・表札専門業者、ハンコ屋
 ・パナホームや外構業者

 どこで頼んでも想像よりかなり高額でした。ってか綺麗なカマボコ板に名前が書いてある程度にしか思っていなかったので実物を見ると意外に大きいし、既製品が作れないから彫りはオーダーだしと理由のある価格ですね(それでも高いとは思います)。
 上から安く買えそうな順(勿論モノによる)に挙げています。パナホームで頼んだらキラテック表札!なんて事はなく、表札会社に丸投げして手数料乗っけるだけの簡単なお仕事なので、モノはホームセンターで依頼するのとさして変わりません。
 大手通販サイトなどでは本当にピンキリなので、安く済ませてもいいけれど、眺めているとだんだん高い物の良さが解る様になってきて…

 一瞬迷走しそうになりましたが、タイルの質感が気に入った物となると選択肢が意外とありませんでした。

変態のお願いしたのはココ。

「表札屋ドットコム」

 セミオーダーっぽくデザイン出来て、「この表札のこのレイアウト、このフォントで」みたいに伝えればすぐにそれっぽいデザインを送ってくれます。勿論自分で書いたイメージイラストから起こして貰う事も可能。何度か微調整を繰り返して発注…というメールのやり取りだけで済むのでコミュ障には助かります。
 書家さんに自分の家のためだけに書いてもらうという贅沢商品もありますが、さすがに表札負けしてしまいます。

 変態は気に入ったフォントで一度デザインを送って貰い、そこからPhotoshopでコネコネしてはそれを送り返してまた修正して貰い…を10回程繰り返しました。結構迷惑なお客だったと思います、ありがとうございます。
取付はネジとボンドで取付ステーを固定し、その後ステーにネジで取り付けるという方式のため、歪みの調節もしやすいです。取付壁とステーの厚み分離れるため、厚み感が出て綺麗ですし、裏側に間接照明を仕込む事も可能です。
 万一破損したり、デザインを変えたい時にも表札だけ取り外せるので大規模な工事にならずに済む、よく考えられた仕様となっています。

h-505 brown tile 2色文字等オプション込:17820円

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