話は前後しますが、引渡しの数日前から外構工事が始まりました。「 外構④外構予算150万で出来た事」でも触れましたが、基本的にハウスメーカー提携(変態の場合はガーデンパナ)の外構業者を使わない限り引渡し後の着工となります。勿論これは万一不具合が発見された時に責任の所在をはっきりさせるためですので仕方無いですね。
60坪程度の土地に建築面積20坪程度の変態家、数値上は65%程度更地なんだからどうとでもなりそうなものなのですが、北下がりの土地+歩道切り欠き位置により、車の出入りが出来る範囲が非常に限られています。要は車停めてると重機が入れないので外構工事出来ないんですよね!幸い地区のご厚意で近くの空き地に工事期間に限り駐車許可を頂けましたが、それでもあまり長く借りるのは肩身が狭いですし。
というか家を建ててみて思いますが、数値上庭が65%のはずなのにちっとも広い感じはしません。家の形状が長方形でなかったり、隣家との距離を多めに取ったり、駐車スペースもドアを全開に出来る事を重視したせいなのは解っていますが。
少しずつの余裕が全体で見ると活用しにくい大きな無駄スペースになる
家の間取りで言う「メーターモジュールの採用」とか「洗面脱衣所やトイレを広めに取る」と近い考え方になります。勿論、この余裕で車の乗り降りが楽になったり、隣家の窓や音を気にする必要が無くなったりと日常生活のストレスを大きく緩和してくれる訳ですが、不測の事態への対応力は確実に減少します。(後で大きなウッドデッキでバーベキューがしたくなったり、ガーデニングに目覚めてお洒落な庭造りをしたり、ガレージを建ててバイク三昧になったり…乗れませんけど)
という訳で一日も早く「重機を使う工程」と「駐車場の土間コン」だけでも施工して欲しいとお願いした所、地元ガーデンさんは信用できる会社だからと融通を効かせて貰える事になった…という所まで以前お話したかと思います。
もっと早くから始まる予定だったのですが、2016年の5~6月が珍しく天候不順で予定より随分遅れる事となりました。
3回程度に分けて、工事進捗を紹介しようと思います。
外構工事第一期(2016年4月下旬~5月上旬)
長い間切り土造成されたまま(売りに出されず)空き地だったためちょっとしたブッシュと化していた変態の土地。変態家が建つ時におおまかに均されましたが、家の建つ部分と給排水管を埋設する部分のみで、大半は木の根っこや大きな石がゴロゴロした状態です。また色々な植物が育っていたため、根や種が残らない様にしないと整地してもすぐ生えてくるそうですね。以上から、土地の表面20センチ程度を取り除き、目的に応じた土や砕石、砂利などを入れ直す「鋤取り」が行われます。同時に庭の傾斜も調整され、排水量が足りなくならない様にされます。傾斜が緩い方が利用しやすいですが、水溜まりが出来やすくなったり湿気が多くなったりしますし。
門柱とブロック塀が出来る位置は更に掘り込み、捨てコンから基礎を打ちます。特に道路側のブロック塀は土止めとしての役割もありますので、かなりしっかりとした基礎を打ってくれています。
庭にブロック塀や門柱用のブロックが搬入されました。大した量じゃないだろうと思っていましたが、シンプルな外構でも意外なほど使うんですよね。実家の犬走りを拡張しようと昔レンガでインターロッキングを組みましたが、想像を超える量と労力で…決して外構工事って決して高い物じゃないというか専門業者だからこそこの価格で出来る仕事だと思います。趣味ならいいですが仕事と思うと割に合わなさすぎる…
駐車スペースに砕石が敷かれ、土間コンの配筋(ワイヤーメッシュ)や型枠が組まれます。当たり前ですが、ちゃんと地面から配筋がスペーサーで浮かされているか確認したいですね。地面に直接置かれていると、配筋がコンクリートで包まれず腐食してしまいます。伸縮目地の部分も綺麗に組まれコンクリート打設が楽しみです。
まとめ
外構工事は手抜き工事が行われても、命に関わる様な事はまずありません。逆に手抜き工事をしても耐久性が無くなる程度のため手抜き工事を誘発しやすい工事とも言えます。勿論そうでないきちんとした会社が大半でしょうが、施主としてチェックは怠らない様にしたいですね。今回までの工程ですと
・鋤取りの深さが適切(浅すぎない)か
・コンクリート塀や門柱などの重量物の基礎は、砕石や捨てコン、配筋などきちんと行われているか(土圧がかかる箇所ならL型、逆T型基礎などになっているか)
・土間コンクリートには砕石、配筋が入れられているか
実害が発生する事は少ない工事ですが、家の建築中と同様に後で問題が発生した時のために埋められる前の写真を撮影しておくことをお勧めします。
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