家も完成し新生活が始まりましたので、これからしばらく新築にあたり購入した家具や家電のレビューをしようと思います。最終的に「パナホームを建てるのに必要だったお金」にこういった家具家電も含めようと思っていますので(新築しなければ壊れるまで使っていたはずなので)、それらが一通り終ってから経費まとめをしようと思います。
テレビボード
新しく購入する事は決めていましたが、実際に住んでみないと「こんなはずじゃなかった」となりがちなので、一旦は社宅の物を持ち込みました。なにせテレビボードはゲーム好きにはとても重要な家具です。「ゲーマー向け」としないのは、そもそもゲーマーならテレビボードなんて排熱の悪い物を使う時点で論外だと思いますので!
設置場所は、図面のこの位置…なのですが「パナホームの収納の注意点②小型収納」で触れた様にパナホームに提案されたプランのまま採用したこの収納は失敗ポイントです。奥行が深すぎましたね…階段ホール収納と同じ浅い物にするか、そもそも設置せずにキュビオスの様な壁面収納を設置すべきだったかもしれません。(テレビ設置位置の北側袖壁は実際にはありません。最終図面がPDFで残っていなかったので…)
一応このテレビ裏壁は補強をしています。将来キュビオスなどの壁面収納を取り付ける時やテレビの壁掛けをしたくなった時のため…ですが、ゲーム好きは配線しなおしやケーブル取り換え頻度が高いので壁掛けは当面諦めました。
壁補強工事にかかった費用は8000円(税抜)、1グリッド4000円といったところでしょうか。パナホームF構法では耐力面材としての役割はパワテックパネルが担っています。間仕切り壁は「仕切りのためのボード」程度の役割のため、基本的には壁にビスを打ち込んで何かを支えられる様な造りになっていません。玄関周りやテレビ裏など、「(そこそこ重量のある)何かを取り付けたい/掛けたいな」と思われる場所は迷ったら補強をしておいた方が後悔しなくて済むかもしれません。
話が逸れましたが設置できるスペースとテレビボードに求めるスペックを挙げていきます。
変態がテレビボードに求める条件
設置可能サイズ・W1780mm × D500mm 以下 H方向不問
要求スペック
・予算10万以下(ある程度対応可能)
・ウォールナット突板以上
・天板MDF以上
・スリット(格子)デザイン
・スリットが塞がっていない事(最悪抜けばいい)
・フルスライドレールでディスクケースがラベル面を上にして収納出来る事(130mm以上)
・機器収納棚が2カ所以上、各W450mm × H120mm × D400mm以上
・できれば機器収納棚背面は板の無い事(最悪抜けばいい)
・できればW450mm × H300mm 以上のスペースがあると嬉しい
以下、要求スペックの理由です
設置可能サイズ
設置場所に依存するため上限が決められてしまいます。テレビボードって多種多様にある様ですが意外と大きさは揃えられていて、下図がグーグル先生での検索ヒット件数です。イコール製品の種類の多さとはなりませんが、多い少ないの指標とはなるでしょう。1800mmがぎりぎり置けないので…1650~1750mmあたりが欲しいのですがこれが意外と少なくて選択肢自体が限られてしまいます。1500、1600mmまで落とせば潤沢なのですが後述の「機器収納棚の幅」が取りづらくなってきます。
予算と素材
テレビボードって意外とお高くて、この価格帯だと中~低価格帯になるのでしょうか。家具はウォールナットに統一する事は決めていましたが、素材はウォールナット無垢材なんてものはこの価格では不可能なので必然的に突板もしくはプリントになります。無垢でない以上、この価格帯の家具天板の構造は大きく分けて・MDF
・パーチクルボード
・プライウッド/ランバーコア
・フラッシュ
といったところでしょうか。
MDF
このブログでも時々出てきますが、木繊維と樹脂を混ぜて圧縮成形した中密度素材です。価格、加工性、物性といった特性が非常にバランスの良い素材だが水に極端に弱くカビやすい。
パーチクルボード
MDFより荒い木繊維と樹脂を圧縮成形したもの。荒い分軽量でMDFよりお安いですが、表面も荒いため芯材としてしか使えません。繰り返しの変形に弱く、表面が綺麗でも中がグズグズに砕ける事がある。
プライウッド/ランバーコア
プライウッドは薄い板の積層構造…ベニヤ板と呼ぶとイメージが悪いんですがそんな感じです。北欧家具での採用例が多い様ですね。ランバーコアは薄切りでなく木の塊を寄せ集めて圧縮成形したもの、所謂集成材です。
フラッシュ
板の外周を積層合板などで作り、その中にハニカムだったり波板だったりの紙を詰めて表面の板を支える構造の合板です。段ボール板といったところでしょうか。安っぽいイメージを持たれるこの素材ですが(実際安い製品に使われる事が多いですし)軽量、強度もありと非常に合理的な素材と言えます。でも叩くと悲しい音がします。
構造材で製品を選ぶ…ほどの選択肢も予算もありませんのでパーチクルボードとフラッシュでなければなんでもいいかな…
スリット(格子)デザイン
家中統一で「スリットデザイン」をコンセプトにしています。また、スリットデザインはテレビボードに於いて赤外線リモコンの対応と吸気口を自然に取り入れる事が出来る
事が非常に大きなメリットです。
前面が一枚板の物だったり、スモークガラスの大きな一枚フラップ扉などが近年多くみられますが、どちらも赤外線リモコンは考慮されていても収納機器の排熱への配慮はあまり見られません。そもそもゲーム機をテレビボード内に収納するなど、ゲーマーからすれば馬っ鹿じゃねーの、メタルラックさいつよだろと言われる事は承知の上。
スリットデザインだとスリット部に開口部があれば吸気口として機能する上、開口部が目立ちません。同様の理由で、機器収納棚の背面板も無い方が排気に有利です。
フルスライドレール
フルスライドレール引き出しも必須です。開き戸やフラップ扉などでは折角の奥行が利用しづらく経験上死蔵品化しやすいです。またヒンジ部分があるため頻繁に出し入れする物は両端を避ける必要があります。それ以前に大型フラップ扉はダンパーが付いているため開け閉めに時間がかかり、そもそも頻繁に開け閉めする事には向いていません。機器収納部の要求サイズ
概ねこのサイズに納まる機器が多い事からです。450mm以上が2列、理想は3列となると、テレビボードの板厚を考えれば1500mmだとギリギリです。厚み要求はテレビボード内に機器を収納した場合、排熱に空間が必要なのと冷却用ノートPCクーラーを設置したりする余裕が欲しいため。またH300mm要求はアンプを収納する場合やウーハー横置きに対応するためです。数は現行機種が2台置ければ及第、アンプスペースまで確保できれば最高です。録画はテレビと接続したHDDで十分ですし、ディスクに吐き出すほど気に入る番組なら円盤買いますし。贅沢ですね…こんな要求を全て満たすテレビボードなど存在するのでしょうか
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