パナホームの珪藻土ボードの効果と結露

変態です。

 あまり建築中の話ばかりだといつまで経っても、肝心のパナホームの住み心地に辿り着けそうにないので、思いついた時に混ぜて行こうと思います。


 前の住まい(2015年時点)の築40年超の社宅は約15年程前にリフォームされ、直後に入居しました。勿論複層ガラスサッシなんてものもなく、壁の一部は構造用コンクリートに塗装しただけ。あっても石膏ボードまでで断熱材も全く無し。高台にあり通風も陽当たりも至極良好だったのですが、北東に大きめの調整池があったためか湿気が酷かったです。北側の押し入れなんかは結露してカビが生えたり…(コンクリにべニア張りですからそりゃ結露しますね)

 それに気付いてペルチェ式除湿器をタイマー制御(就寝時を除く12時間運転)で運用してましたが、一週間もすると500mlは溜まる程でした。

収納用の除湿器

コンプレッサー式とデシカント式、ハイブリッド式の大きく分けて3種類あります。コンプレッサー式は所謂エアコンと同じ仕組みです。デシカント式は吸着材に湿気を吸着させる。ハイブリッド式はその両方を内蔵といった感じですね。とはいえこれらは居室用の大能力の物で、押し入れの様な閉鎖空間ですと少々能力過剰といいますか、排熱もあるのであまりおすすめできません。
 そんな小さな閉鎖空間にお勧めしたいのが、ペルチェ式除湿器です。ペルチェ素子という電気を流すと片面が冷え、片面が熱を出す素子がありまして、それに結露させて除湿する仕組みです。

ペルチェ式除湿器の特徴
 ・低価格
 ・低除湿能力
 ・低騒音
 ・低消費電力
 ・低発熱

 という様に、あまり空気の動かない狭い空間を除湿するにはもってこいな性能です。動作音はこの素子に風を送るファンの音だけですし、この送風のお陰で押入れ内の空気に流れを作る事も出来ます。
 押し入れ除湿剤など昔からありますが、ランニングコストは高いわ捨てる手間があるわ、塩害があるわで正直無意味です。これを運用する様になってから押し入れのカビとは無縁になれました。

 で、長い前振りとなりましたがこれくらい湿気に苦しめられて来た変態。パナホームではどうかといいますと…

 「結露した事は一度も無く(真冬の風呂の窓を除く)、基本的に過乾燥傾向」

 入居が2016年5月ですので1年通しての感想ではないですが、これからの春に結露する事は無いでしょうし。むしろ2016-2017の冬期は例年よりかなり寒かったので、今冬期が下限として考えてもいいかもしれません。

冬期

エアコン暖房のみ (2016年12月~2017年2月)
 平均湿度:30~35%。下限25%上限45%

 正直乾燥し過ぎてつらいです。オール電化でエアコン暖房という要素が大きいと思います。来年は人生初加湿器を検討せねばなりません…珪藻土調湿ボードの効果があってもこれなのか…は解りませんが、調湿ボード程度ではどうにもならないという事は解ります。

 湿度と体感温度には関係がありまして、湿度が高いと体感温度は高くなります。
計算してみた例ですが、

 変態家リビング温度:22℃ 風速:0m/s
  湿度30%時 体感温度 20.1℃
  湿度60%時 体感温度 21.6℃

 同じ室温でも体感で1.5℃も違う結果となりました。以前の社宅に比べ温度計では確実に暖かくなっているはずなのにどことなく寒く感じる気がします。

 とはいえ前の住まいと立地も建物の構造も、エアコンの性能も全てが違い過ぎるため「パナホームの性能だけに起因する」結果でない事はご了承下さい。

夏期

エアコン冷房のみ (2016年6月~8月)
 湿っぽい日でエアコン無しだと70%程度(家の外と同じ)

 エアコン稼働ですぐに快適なレベルまで落ちますが、これまた家の性能というより…エアコンの性能によるところが大きいでしょう。エアコン冷房といえば、現代のインバーター式のエアコンって構造上湿度が落ちにくいんですよね。特に以前社宅で使っていた様なPanasonicの低価格機なんかでは、設定温度が高めだと全く湿度が落ちないどころか設定温度に達すると徐々に上がってくるという。社宅の時には室内が28℃で温度的には快適なはずなのに湿度が60~70%にまで上がってしまい、窓開けた方が快適なんて事もままありました…
 メーカーでもどうしようも無いのが解っているので
 
 「更に湿度を下げたい時には設定温度を下げてください」
 
としか書かれていません。

 空調も無く、特に換気を意識していない2FのWICに今まで使っていた除湿器を設置してみました。入居時から半年間、タイマー制御で12時間運転していましたがほとんど溜まりませんでした。立地による影響もあるかと思いますが、珪藻土調湿ボードの効果は(ある程度は)確実にあると感じます。

 最後に少し触れた風呂の窓ですが、これは冬の間(入浴中に換気扇をまわさない場合)はどうしても結露しますね。風呂場ですので当たり前ですし、結露したからどうという事はないのですが問題は網戸です。変態家は防犯のため、頭が通らない程度の縦滑り窓を採用しましたが、内網戸のため網戸を外さないと結露した窓が拭けません。風呂場を乾燥させるように意識はしていましたが、それでも窓のパッキンに溜まったホコリと水滴あたりからどうしてもカビが発生する様です。ここは一考の余地がありましたね。
 これから検討される方には、「網戸の取り外しのし易いタイプ」か「動かせる引き違い窓」等をおすすめしておきます

まとめ

まとまりの無い文章になってしまいましたが
・あまり珪藻土調湿ボードに期待せず
・エアコン暖房の場合は湿度管理方法を考えおく
・そもそも湿気る水場の窓は、いくら断熱性を上げても湿る

2 件のコメント :

  1. 変態さん ご無沙汰しております。
    本日、やっと外構が決まり後は出来上がるのを待つばかり。
    外構と言っても何もできなくて、周りを囲って土を均すだけ。
    車の通り道は砕石で。 それでも軽く予算オーバーでした。(広いのも考え物です)
    今回、瑕疵の心配があったので結局パナに頼みました。 まぁ しょうがないですね。
    後は新設のエアコンと今使っているものの移設のみとなりました。

    話は変わりますが、以前盛り上がりました『G』 なんと、本日玄関で打合せ中、営業さんの目の前に出現!!!!
    私:「 えぇぇぇぇ これって どういう事ですかぁ~~~? 、なんで玄関に G? 」
    営:「 えーーっと 建物は完全に密閉されているんですけど。。。。 例えば出入りの時とかに入り込むこともあるんですよー。 後は荷物と一緒に入り込んだり。。。 」

    観察してみますと、ヨロヨロと元気の無い幼Gでしたので、出入り時に入ったのではなく、もしかすると本当に我が家から連れてきたのかもしれません」 

    変態さんのアドバイスを実行出来なかった私の落ち度。。。 あぁ また戦いが始まる。。。

    変態さん、お仕事お忙しいようですね。 お体ご自愛下さいね。 それとまたブログ楽しみにしてます。 

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  2. ココさんお久しぶりです。
    ありがとうございます、そう言って頂けると励みになります。
    やっとすこしずつ仕事が落ち着いてきたので、ボチボチと復帰していこうかと思います。生温かく見守ってやってくださいませ。

    ホント、外構って平米単価だけ見ると大したことなくても、面積掛けてみるとあら不思議な金額で、何かの間違いなんじゃないかと思いたくなりましたよ。
    どうしても問題起こさなないようにとパナホームに頼むと、2~3割くらい割高感が出てしまいますが、安心料だったりブランド料だったりと思えば…でも金額が大きいだけに悩ましいところです。
     車の出入り部分は砕石との事ですが、最近流行りのSUVの様なタイヤの大きい車は結構砕石噛んでしまうので接道に散らかったり車重で地面が沈んだりと大変そうです。どうしても多かれ少なかれ砕石持ち出してしまうので気を付けて下さいな。
    変態は車好きなので駐車スペースだけは死守しました…

    なんと早々にGとは…今年は冬が寒く、春になった今でも例年よりずいぶんと気温が低いですからね。これから活動期に入る時が勝負ですよ…!幼いGが工事の終わったばかりの平地を渡ってきたことは考えにくいので…気温が上がって繁殖し始める前に温かい冷蔵庫や洗濯機あたりにブラックキャップさんを仕掛けるしかないですね…!

    最近のキッチンやカップボード、建具は全てパッキン付きなのでキッチンや水回りさえ抑えれば駆逐できるはずです…!ご武運をっ

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