広松木工VERA CREPAをゲーム好きに使って欲しい6つの理由

変態です。

 テレビボードで3回も使ってしまいましたが…それほど気に入ったテレビボードだと思って頂けると幸いです。たかだかテレビボードと言われるかもしれませんが、ある意味家の中で「一番見る時間の長い家具」とも言えます、お皿的ポジションではありますが。
 ちなみに150モデルと200モデルがあり変態家で購入したのは150モデル。200モデルとの違いは機器収納がメインになる右側が半分になっています。コストのかかる引き出し側を小さくする場合が多いのですがVERA CREPAでは棚側を小さくしてくれていて非常に好印象です。

VERA CREPAをゲーム好きに使って欲しい理由


Point①前面板にスリット状の開口部がある

主に(赤外線)リモコン対策なのでしょうが上から下まで十分な数の開口部があり、吸気口として役立ちます。内部にホコリを吸い込まない様にとか、一直線に端から端までラインを作るためにここがスモーク強化ガラスで塞がれている物が多いので助かります。
 新居に移ってからラグの代わりに全面ジョイントマット敷きでコタツも使用しなくなったためか、パナホームの性能なのかはまだ判断が付きかねていますが、社宅に比べ圧倒的にホコリが減りました。テレビボード内に吸い込まれるホコリも少なく汚れないので、ここが塞がれていないメリットが最大限生かせています。

Point②全幅フルスライドレール引き出し

左側の大型引き出しが深さ150mmありディスクケースのラベル面を上に向けて収納できます。奥行が少々少なくDVDケースを前後二列収納は出来ませんが、BDケースは二列収納可能でかなりの枚数が収納出来ます。取付位置を変えられる仕切り板がついているので非常に使い勝手がいいです。
右側の引き出しは、深さ55mm程度しかないため、書類や電池といったリビングの小物向け収納になりそうです。その代わり中板が可動棚になっており、アンプやウーハーなどを収納できる大物用スペースとして使えます。
 プッシュオープンタイプの引き出しなので取っ手が無くスマートな外観ですが、引き出しやすい様に引き出し下部にグリップも付けられている細やかな配慮。引き出しを閉じても、機器収納棚板と前面板に隙間があるため、コントローラーを充電しながら収納が出来る事も地味に便利。

Point③機器収納棚に背板が無い

ホコリの意味では欠点となりますが、背面へ排熱する設計の機器が大半のため、前面に吸気口があれば背面から空気を巻き込む流れにはなりづらく、テレビボード後方即ち天板から落ちてくるホコリは棚にほとんど溜まりません。
 それでも空間が小さい事もあり残念ながら排熱が追い付かず、2000系PS3では閉め切っているとファンがブン回ります。冬場は少し引き出しを開けてやればいいですが夏場は駄目ですね、諦めてます。息子のDVD専用機状態なのでそう困っていませんが。
2000系PS4は現在一番稼働頻度が高いハードなので、ノートPC用のUSBクーラーの上に乗せて設置しています。初期型に比べ消費電力も下がり熱設計が改善されている事もあるでしょうが、夏場で密閉していてもファンがブン回る事もなく触っても冷たいものです。USBファンならスタンバイモードで終了すれば一定時間後勝手に切れてくれますので終了後冷却も万全です。

Point④全面突板仕様

この価格帯のテレビボードでは
 
 ・一番目に付く(またそこまで強度の必要無い)前面が突板
 ・強度の必要な天板は突板+ウレタン塗装もしくはプリント+オレフィン
 ・見えなかったり重要性の低い側面はプリント
 
といった風に見栄えのする箇所から順に仕様を落としている物が多いのですが、本製品は全面(背面底面除く)突板仕様となっています。突板が薄かったり貼付けや木口処理が甘いと少しの傷で芯材が見えたりカドから剥がれてきたり…
 もうすぐ一年になりますが、息子の玩具爆撃やトミカ攻撃にエクボこそ発生していますがそこも凹むだけでえぐれたり剥がれたりは全くしていません。オイル塗装品のため半年から1年ごとにオイルメンテナンスが必要なので、手間はかかりますが風合いが増して経年を楽しむ事が出来る家具だと思います。
 ちなみに推奨メンテナンス剤は「リボス社:ビボス」というどっちが社名でどっちが製品名か解らなくなりそうなオイルです。

メンテナンスオイルセットを購入すれば用具一式とテレビボード程度なら数年分のオイルがセットになっていますので万全です。

Point⑤裏面には低摩擦樹脂足付き

気遣いの無い家具ですと切断面むき出しになっていて、自分でフェルトやカグスベール的な物を貼り付ける事になると思います。非常に重いものなので、持ち上げられずに滑らせると家具のカドで床が削れたり、カグスベール的な物が摩擦で剥がれたり、床に接する化粧板がめくれてしまったりしがちです。
 ゲーム好きは配線処理の頻度が高いため床を滑らせて隙間を作りたいのですが、本製品には丁摩擦の樹脂足が数か所、外れないように大型ステープル留めしてあります。設置前に貼付けようと思って買っていたので無駄になりましたが、なったうれしい誤算でした。

Point⑥この仕様、この品質にしてこの価格

廉価な物から超高額な物まで幅広い家具の世界ですが、庶民にも手の届く価格でこの仕上げの物は家具店をかなり回りましたが(というかそもそも家具は買わないけど好きなので普段からよく見ています)なかなかありません。勿論「家具なんて飽きたら変える」というスタイルには大きくて重いので廃棄するのも大変だと思います。逆に「家具は一生もの」と思われる方でしたらもう1段高みを目指された方がいいかもしれません
 言い方は悪いですがハイテク製品に比べれば出来る事といったら収納するだけのただの箱ですので、機能価値よりも物質価値のウェイトが高くなるカテゴリの製品です。そういう意味でも、物質価値が価格相応(以上)に感じられるのは重要です。

最後に…ここまでベタ褒めでしたが欠点も無くはないので挙げておきます。

欠点①最近のテレビボードで配慮されている「配線スペース」が無い
 近年では、天板が後方に10~20mm程度長く取ってあったり、ボード背面に空間が儲けられていて壁にベタ付けしても配線やコンセントに挿したプラグが潰れない配慮がされている物が多いです。
 VERA CREPAは配線用に天板後方中央が緩やかなアーチで隙間が作られていますが、それだけです。壁付けしようとすると、コンセント位置にもよりますが小さなL字アンテナコネクタを使ったとしても干渉して壁に付けられません。コンセントニッチなどを作ってコンセントを一段壁に埋め込むなどの対処が必要です。変態はできるだけ小さいL字コネクタのアンテナケーブル+L字電源タップを使い、電源タップをテレビボード内に引き込んで配線処理をしていますが、それでも壁から12mm程度は開いてしまっています。ゲーム好きとしては排熱用スリットと思っていますので特に気にはなりません。

欠点②フルスライド引き出しで配線作業がしにくい
 これはVERA CREPAに限らずこの形状のテレビボード全般に言える欠点ですが、引き出しがあるため狭い機器収納棚内に配線を通したり機器を設置するのに作業がしづらいです。配線だけを裏側から通した後、機器を取り付けるといった手順になりがちなので、電源ケーブルが機器直付けの物の難易度が高めです。また上記の「配線スペース」が無いことから、余った配線の置き場所に困りますね。

まとめ

欠点もありますが大した問題でなかったり、VERA CREPAに限った問題でなかったり。それ以上にメリットが多く自信を持っておすすめできるテレビボードです。

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